(現在 過去ログ2 を表示中)

TOP HELP 新着記事 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

[ 親記事をトピックトップへ ]

このトピックに書きこむ

レス数の限度を超えたのでレスできません。

(レス数限度:100 現在のレス数:100) → [トピックの新規作成]
■20374 / inTopicNo.97)  意識システム
  
□投稿者/ pipit -(2022/01/12(Wed) 21:48:43)
    こんばんは。生命システムに続きまして、今回は意識システムについて、です。
    生命システムの一階言及システムとしての【意識システム】について記述されていきます。

    ===========
    (※一階言及システム、という概念についての過去記事
    No20255
    ============

    生命システムの一階言及システムとしての【意識システム】・・・脳に生じる攪乱をコードとして構成素@を産出するオートポイエーシス・システム。(脳に生じる自己言及による攪乱を介して、生命システムと構造的カップリングしているシステム)

    表象が構成素@であり、表象から成るその構造を【意識】とするシステム。


    フリーマンの言葉を借りれば
    『心的状態』・・・産出するシステムの作動
    『心的表象』・・・産出される表象

    ※構造的カップリングについての、むつきさっちさんのページ

    https://nora-scholar.net/autopoiesis/concept/coupling/

    山下先生『カントとオートポイエーシス』p19、20より抜粋引用。
    『意識システムは(略)脳に生じる自己言及による攪乱を介して、生命システムと構造的カップリングしている。
    意識の活動はすべて、表象産出というこのシステムの自律的作動に他ならない。
    (略)特に「知覚」は環境からの、感覚器官を介した生命システムの脳における攪乱に由来する表象と言える。
    ただし、環境からの影響を背景にもつ知覚も、もっていない空想や幻覚や睡眠中の夢も、意識システムの自律的作動による表象産出に変わりないので、それだけを取り出して区別することはできない。
    (略)
    決定的なことは、意識システムは実体でなくとも個体として実在する、ということである。
    もともと、オートポイエーシス・システムとしての意識システムという考え方は後に見るルーマンの発想に基づくが、それをかなり改変してある。』
    引用終了。

    、、、
    生命システムの攪乱が物理・科学的な過程としたとき、
    その物理的な生命システムとは別の、
    【表象を産出する個体としてのシステム】を意識システムとしたみたいですかね。

    意識システムについてp21より引用。
    『表象を構成素として構造を産出する働きのシステムであるから、システム自身としてもその構造も非物質的であることになる。
    (略)
    結果的にオートポイエーシス論は、生命システムの構造としての物質的な身体と、非物質的な意識システムおよびその構造としての意識という心身二元論に立つ。
    もちろん、(略)精神と身体の分離を考えることはできない。
    生命システムの自己言及に基づく意識システムは生命システムの消失と同時に消失するからである。
    したがって、精神の不死はありえない。
    (略)
    その逆は可能であって、生命システムが存続したまま、意識システムが消失することはありうる。』
    引用終了。

    次はp22から。
    おつかれさまー (´-`).。oO カメノアユミー

引用返信/返信 削除キー/
■20369 / inTopicNo.98)  今思ってることの日記
□投稿者/ pipit -(2022/01/12(Wed) 13:16:59)
    2022/01/12(Wed) 13:23:29 編集(投稿者)

    個人的には今のところ、

    十二因縁の順観の概念による説明がオートポイエーシスの発生に重なって思えてます。

    パッチェーヤ(によりて)という単語も、生産プロセスの成立に思えるし。

    苦しみがあっても、四聖諦への無明があれば、またサンカーラ(pipitの感覚的言葉で言えば、衝動や意志、または、業その他諸々)が生じて、円環的に作動が転がっていく。

    オートポイエーシスの概念おもしろいよね。

    ある構成素が破壊変形して別の構成素が生産される。

    とてもおもしろく感じる。
引用返信/返信 削除キー/
■20368 / inTopicNo.99)  YouTubeごく一部分書き起こし
□投稿者/ pipit -(2022/01/12(Wed) 12:34:14)
    みなさま、こんにちは。

    【ごくたまに】お口が少し悪め?になる河本英夫先生の、
    【ごくたまに】お口が少し悪め?になった箇所が、
    オートポイエーシスのざっくり全体像的説明として、わかりやすいかも?とpipitは思ったので、その部分を書き起こしてみました。
    書き起こしミスしてたらすみません。

    ※※※※※※※※
    方法論研究会「方法としてのオートポイエーシス」(20140301)
    講師 河本英夫先生

    https://youtu.be/CwexPvj90vY


    2:12:40→2:15:00
    (2時間12分40秒くらいから2時間15分くらいまで)
    二重作動のことなどの説明に伴い、
    生成プロセスの排泄物の話になり、

    (2:13:10あたりから書き起こし開始)
    『プロセスがこういうふうに動いてる、そうして外になにか作られる、作られて普通結晶の場合はクソなんですよ。
    真珠貝の真珠、真珠も貝の中に分泌される、もうプロセスの中に入らない。
    貝の中にどんどん分泌がたまって、結晶物が、あれー、真珠貝のクソですよ、真珠っていうのは。
    (略)
    結晶ってクソだから。プロセスから外れてるものだから。
    その形になったときに、このクソをもう一回プロセスを動かすように巻き込むわけ。
    一回出たクソを、自分のプロセスの維持の方にこう巻き込むと、出たクソを使ってグルグルグルグルまわる円環ができて、その仕組みができたとき一番現象の、オートポイエーシスの仕組みになるわけです。
    一番単純にするとそういう形になる、
    つまり正確に言うとオートポイエーシスとは、オートポイエーシスなんてかっこいい名前でなくて、クソの自己活用体ですね。
    クソの自己活用体が、ところがこの時クソの意味が変わっちゃう、ここが問題なんだ。
    で、この辺がこうポイントなんですよ。』
    (2:14:55あたりまでの書き起こし終了)

    ※※※※※※※※

    復習
    No19305
    山下先生の本での定義

    > 山下和也先生『カントとオートポイエーシス』p5より、山下先生による定義

    「オートポイエーシス・システムとは、
    産出物が次の産出プロセスを作動させるという仕方で連鎖する産出プロセス群が作るネットワークの、
    循環的に作動して閉鎖した自己完結的閉域である。
    閉域形成に参与する産出物をシステムの構成素と呼ぶ」<

引用返信/返信 削除キー/
■20361 / inTopicNo.100)  Re[1]: 純粋理性批判を読んでみる。32
□投稿者/ pipit -(2022/01/11(Tue) 23:25:37)
    トピの設置をありがとうございます!
    よろしくお願いしますm(_ _)m

    ※※※※※※※※※※※

    No20356
    No20357の続きです。

    pipitにとって参考になるページ
    ※オートポイエーシスの詳しい説明が載ってるむつきさっちさんの『趣味で学問』
    https://nora-scholar.net/autopoiesis/autopoiesis-summary1/

    ※※※※※※※※※※

    『カントとオートポイエーシス』山下和也先生、p18より引用
    『まず、脳で起きていることをオートポイエーシス論的に見ると、生命システムの一つの構成素である脳に他の構成素である生体器官の状態を反映させた攪乱になっている。この攪乱はフリーマンの言う、脳内パルスの「大域的な振動変調パターン」(フリーマン:一七二)として生じるのであろう。(略)つまり、それは脳における生命システムの自己言及である。』
    引用終了

    (pipitの感想)
    生命システムの構成素として、眼や耳、脳などがあり、
    眼などの生体器官の攪乱を反映させた攪乱が脳に生じることを、
    【自己言及】と言ってるのかな、と、思いました。
    なぜ、自己言及かというと、自分の揺れ(例えば眼で起きた揺れ)を反映して、自分で新たに揺れ(脳が揺れ)てるからかな、と。
    「自分」の作動自体が、構成素となり別の産出プロセスのスイッチとなる。構成素は破壊変形され形を変えていく、そんなイメージを今のところ持っています(イメージの変更可能性大いにあります)

    参考
    ※『趣味で学問』の【システムの自己言及】についてのページ

    https://nora-scholar.net/autopoiesis/concept/reference/

    山下先生は、
    『ここで、意識に現れる一切のものを「表象」と呼ぼう。そして、表象において現れているすべての像、知覚像や記憶像、思考像、空想像などをまとめて「現れ」と呼んでおく。
    見えている光景や音、思い出している情景、思考の内容、空想された描像、そのすべてが現れである。
    認知科学ではイメージと呼ばれる。』
    p18.19
    と説明を続けられます。

    また明日以降続きを読んでみようと思います。
    おやすみなさーい☆
引用返信/返信 削除キー/
■20306 / inTopicNo.101)  純粋理性批判を読んでみる。32
□投稿者/ パニチェ -(2022/01/07(Fri) 07:30:16)
    トピ主:pipitさん


    引き続きよろしくお願いします。

引用返信/返信 削除キー/

<前の12件

トピック内ページ移動 / << 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 >>
Mode/  Pass/

TOP HELP 新着記事 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -