| No18110で見て見たのをもういちど
わたしのばあい いろんな人に「私」っていうのがあって、このような〈一般的に私〉を「私」って表記して、〈個別的・具体的な「この私」〉を「わたし」って表記して区別してる。
ある人の名前がNだとして、その人の「わたし」を「わたしN」とか「Nわたし」って表記することにした。 名前が悪魔ちゃんのばあい、「わたし悪魔ちゃん」とか「悪魔ちゃんわたし」ってなる。でもわたし悪魔ちゃんだから、たんに「わたし」とだけ表記することにするよ。
たとえば、ニーチェっていう名前の人のばあい、ニーチェの「わたし(個別的・具体的な〈この私〉)」は、「わたしニーチェ」とか「ニーチェわたし」っていうように表記するっていうことね。
こういう使い方になるのね。
『善悪の彼岸』の中で、
わたしニーチェは諸君に言う。 【「どうですって?通俗的に言えば、それは、神は否定されるが、しかし悪魔は否定されない――ということではありませんか。」その反対なのだ!諸君、その反対なのだ!それで、諸君に通俗的な言い方を強いる奴は、悪魔にでも攫(さら)われろ!――】 と。
で、わたし悪魔ちゃんは、ニーチェわたしに言う。 「悪魔は否定されるが、しかし神は否定されない」というのなら、「諸君に通俗的な言い方を強いる奴」は悪魔に攫われることはないよね。 って。
ほら、こうすると誰の「私」(「わたし」)なのかが分かりやすくなるでしょ?
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