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No13818 の記事


■13818 / )  悦ばしき知識
□投稿者/ パニチェ -(2021/06/09(Wed) 20:58:23)
    2021/06/09(Wed) 22:20:40 編集(投稿者)

    みのりさん、フローラさん、おくたがわさん、こんばんびぃ〜♪
    久々にニーチェに関して充実したレス交換ができ感謝感激アメとムチだす(笑)

    No13802に返信(floraさんの記事)
    > 再度考えたのですが、英訳では東洋的(oriental)となっているのですが、もしかすると、中近東を意味するかも知れません。またWIKIを見てみましたら、旧約ではOrientは、イスラエルとユダ王国の東を指すのでそうです。(旧約ではまだ確認していません)
    > また、今が本が見つからず、確認できないのですが、E.サイードは『オリエンタリズム』の中で西洋では、19世紀ころまでオリエントは近東(エジプトを含む)を指していたと書いていたような気もしますので、ニーチェの当時のドイツでももしかしたらそうかな?とも感じました。
    > この辺は答えが出ませんのでこの辺にしておきますね・・・すみません、思いついたことを書いてしまいました・・・
    > とすれば、ユダヤ的と東洋的はシノニム関係にもなるのかな?とも感じています。

    なるほど!東洋的が中東を指しているのなら、そのまんま読めますね。
    その方が自然です。みのりさん、ごめんなさい、私の先のレスをお詫びして撤回します。

    文脈からすればここは「ユダヤ的」であることの言い換えの方がしっくりくる、なのに何故「東洋的」なんだろう?とずっと疑問を持ってました。

    しかもニーチェは『仏教は、キリスト教に比べ百倍も現実主義的だ。──仏教は、問題を客観的に、冷静に提出する者からの遺産を身につけている。仏教は、幾百年とつづいた哲学運動の後に出現しているのだ。「神」という概念は、出現当時すでに、始末がついている。仏教は、歴史がわれわれに示してくれる唯一の、真に実証主義的な宗教だ。(アンチクリスト 第20番)』と肯定的に捉えていることからして、東洋的と言っても仏教のことではないだろうと考えていましたので、古代インド神話の愛憎劇(名誉や復讐も絡むので)をもって「東洋的」としているのかな?と自信なく考えていましたが、フローラさんの指摘が正鵠を射ています♪

    No13797に返信(floraさんの記事)
    > 142番では仏陀が出てきますね。

    そうですね。三つのアフォリズムは一連の流れにありますから続けて引用しておきます。

    『あまりにもユダヤ的。──神は愛の対象になろうと欲するなら、何よりもまず審判と正義を断念せねばならぬことだろう。──審判者というものは、それが恵み深い審判者であったにしても、決して愛の対象とはならない。キリスト教の開祖は、この点にかけての繊細な感受性を十分に持ちあわせていなかった──ユダヤ人であったゆえに。(悦ばしき知識 第140番)』

    『あまりにも東洋的。──何ですって?人間が彼を信仰するならば、人間を愛してくれる神だって!この愛を信じない者には怖るべき眼光と威嚇を投げつける神だって!何ですって?全能の神の感情としての但し書きつきの愛だって!名誉心や復讐欲をどうしても制しきれない愛だって!なにもかもが何と東洋的であることだ!「私が君を愛したとて、それが君に何のかかわりがあろう?」──こういうだけでもすでにキリスト教全体に対する十分の批判である。(悦ばしき知識 第141番)』

    『薫香。──仏陀は言う、「汝の施与者に阿(おもね)るな!」この金言をキリスト教の教会の中でも倣い誦するがよかろう。たちどころにそれはあらゆるキリスト教的なものの空気を浄化する。(悦ばしき知識 第142番)』


    No13774に返信(floraさんの記事)
    > そうするとニーチェはショウペンハウアーの読んだと思われる参考文献等は読まなかったということになるのでしょうか・・・ 唯一の可能性は英訳本「スッタニパータ」ですが、あまりにも漠然としていて翻訳書を割り出すことはできませんでした・・・
    > 興味があるのですが、ショウペンハウアーの参考にしたと思われる文献はおわかりになりますか?

    すみません。ショーペンハウアーの参考にしたと思われる文献や書籍は調べましたが分かりませんでした。
    主著『意志と表象としての世界』に「マーヤの覆い」が紹介されていますので、シャンカラ関連の書籍は間違いなく読んでいるとは思います。


    No13804に返信(おくたがわさんの記事)
    > このように私は読みました。
    > floraさんご指摘のように、141番は140番の内容を受けており、さらに142番の内容へつながっていると思います(それはほぼ確実でしょう)。
    > それらを考慮しても、上記の読みをすれば辻褄が合い、『なにもかもが何と東洋的であることだ!』が「東洋的」を批判していると読むと、何を言っているのか分からなくなるのではないでしょうか。

    > もちろん 140番の翻訳文の形だけを見ると「東洋的」を批判していると読むのも自然だとは分かります。
    > ゆえに、そういった読みで、かつ前後関係の辻褄が合う解釈があれば考慮すべきとは思っています。

    ここちょっと理解できてません。
    「あまりにも東洋的」という表現は東洋的を批判的に語っていると思われます。
    多分、フローラさんの東洋的=中東もそういう読みだと思いますが。。。。私の勘違いの可能性もありますが。
    おくたがわさんの「『なにもかもが何と東洋的であることだ!』が「東洋的」を批判していると読むと、何を言っているのか分からなくなる」をもう少し詳しく説明いただけると有難いです。


    No13784に返信(みのりさんの記事)
    > 無理はなさらないでくださいね。^^

    ありがとうございます。

    > 『悦ばしき知識』は主にどういった内容なのか、だけ教えていただけると有難いです。
    > そのうち訳本を読みたいので、何が良さそうかな、と。

    ニーチェの著書に関してはNIETZSCHE WONDERLANDの著作群、それぞれの書籍名をクリックしてもらうと初期ニークラメンバーで書き寄った書籍の説明や感想、目次などが出てきますので参考にしてもらえると有難いです。

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