| このご神木、今はもうないと書きましたが、枯れたわけではありません。伐採したのです。ご神木を伐採するとはまさに神をも恐れぬ暴挙なのですが、、、
昨今猛烈な台風が発生しています。伐採当時、私はまだ東京のオーケストラに所属していました。台風が実家に近づくたびに「あの木、倒れやしないか」とひやひやしていました。枝は南に張り、その分バランスを取って幹は北に成長します。その幹の下近くには民家があるのです。万が一倒れでもしたらその家は無傷ではすみません、怪我人ならまだしも死者が出るかもしれないのです。
で、伐採しようと思ったのですが、この木がご神木なのでみんな祟りを畏れて切るなんてとんでもない、と言うのです(本気です)。 この大木の下に金木犀の木があるのですが、ご遷宮に倣い、山の神が今のご神木から金木犀に引っ越しをなさるとということで、やっと一社切ってもええよというところを見つけ、神主様のお祓いもしてもらい伐採ということになりました。
写真は伐採したご神木の幹の一番下の部分です。こんな状態でこの木全体を支えていたのです!私はこの写真を以て、伐採の正当性を信じています。
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