| 野良猫さん、初めまして。
私の若い頃は、高一ぐらいで太宰にはまり、高三ぐらいにランボーに夢中になるというのが、文学少年の鉄板ルートでした。
小林秀雄訳の文庫版「ランボー詩集」を愛読していましたが、いまはもう手元にありません。
ただ巻末の解説で、私の記憶している限りでは、ランボーはいわゆる「二十歳にして朽ちたり」というか、十代の頃が、その天才(しかも桁外れの天才、唯一無二。)の頂点だったようです。
三十過ぎての作品は、とても同じランボーのものとは思えない、凡庸な愚作だったようです。
でも、「詩なんか飽きた」と詩を捨てて、波瀾の冒険生活に出発して行ったランボーの人生は、本人的には満足のいくものだったと思います。
|