| 2023/10/02(Mon) 13:06:29 編集(投稿者)
おはようございます。 レスありがとうございます。
瞑想について書いていただいたものでのロジックと、今回私が概要本からまとめてみた内容のロジックが共通するのではないか、というご意見をいただき、また、それについて私(みのり)がどう考えますか?、という主旨でいただいたと考えました。
わからないです。。というのが正直なところです。 でも、時さんの中で、何か共通するものを感じられたのでしたら、それでいいのだと思うのです。 私のわからない。。というのは、批判的な意味合いでの「何言ってんだろう理解できない、ありえないでしょう」ではなく、時さんの書かれたことが本当に「私の能力では理解できないし、また、今はいいかな。。(申し訳ないです)」という感じなのです。
以下、自分なりに補足を兼ねて少し書き換える部分もありでしてみます。 (本を読み自分なりに理解したものに私見を加えたかたちです。)
=== 「世界は存在しない」という命題は、「世界以外のものはすべて存在する」という命題とペアになっている。 ガブリエルによると、この2つを証明することが、『なぜ世界は存在しないのか』の課題。 ガブリエルは、「世界」という概念を2点で定義する。
1. 最も大きな領域を指す概念であること。 したがって、物理学的な「宇宙」よりも「世界」のほうがもっと大きな概念。
2. モノではなく事柄の総体であること。
ガブリエルの独自性は、事柄の総体という世界概念に、「意味の場」を付加したこと。
「AはXという意味においてBである」となる。 ここで例として、ユニコーンは神話という場において存在する、というのが出ています。
☆どんなものも無条件に存在するのではなく、「Xという意味の場において存在する」となる。(p253)
それなら「世界」は、「Xという場において存在するのか」を考えると・・・ そうなると「X」は世界よりも大きくなければならない。
(私見)大きな、包括する概念でなければならない、ということだと思います。
しかし、「世界」という概念は、限定的なものではなく、いくらでも語り うる可能性のある概念であり、それを包括する「X」は存在しない。
そして、「X」が存在しないのであるから、「世界」も当然存在することはない。 これがガブリエルの言う、「なぜ世界は存在しないのか」のロジックである。 ===p254より引用
===
ガブリエルの定義による「世界」というのは、宇宙よりも大きい、宇宙をも包括する、宇宙より上位に来る概念だということを言っているのだと思うのです。
宇宙よりも大きな上位概念、これをどのように定義したらよいか、と考えるなら、ここで出されているアルファベットの「X」、このようなもので止まるしか他はない、ということが次に来ます。
なぜなら、宇宙(世界)が存在するということ、ひいては「なぜ何も無いのではなく何かが存在するのか」というのについては、人間の知見を超えています。 カントならアンチノミー、ウィトゲンシュタインなら「語りえぬものについては沈黙しなければならない」に当たる問題になります。
ですので、その、「世界」の上位概念(X)については、文字通りに「X」としておくしかなくて、そうしておくしかないものを上位概念として仮定しておくしかないものであれば、実質としてのその概念は存在しない、 したがって「世界は存在しない」となる。 言い換えれば、「世界という概念の指し示すもの、そのものというのは存在しない。 事柄の総体として指し示すことはできる、逆に言えば、それだけはできる」ということ。
これであれば、先に出した、ガブリエルの「世界」というものについての概念定義とも一致してくると思います。
これが例えば、
・セーターなら、「セーターは、冬物衣類という場(意味)において存在する」
・海の日なら、「海の日は、日本国が定めた国民の祝日という場(意味)において存在する」
・喜望峰なら、「喜望峰は、アフリカ最南端の地形という場(意味)において存在する」 (これ、間違いって今、調べて知りました。 最南端じゃないのです。 でも、最南端と間違えられやすいと書いてあったのでこれはこのまま残します (笑)
・喜望峰なら、「喜望峰は、アフリカ最南端の地形と間違えられやすいという場(意味)において存在する」
とそれぞれ明確に概念で語れます。 それと、今、例として出してみたようなそれこそ無数の「概念で語りうる総体」が世界である、というのが、ガブリエルの「世界」定義の2.になってます。
こんなところになります。
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