| 横レス的な書き込み失礼します。
ドグマということでいえば、現に生きている人間世界の方が強固にドグマに支配されていると考えるのが、普遍的宗教だと思います。キリスト教も仏教もこの点は同じ。この二つだけでなく、例えばイスラム学の世界的碩学井筒俊彦が取り上げるような東西の宗教ならほぼ同じでしょう。井筒俊彦といえば、永井均氏が最近の著者の中で、中村元とならべて二人を貶していましたが(笑)。
井筒俊彦や中村元はともかく、ありのままの人間の方が、何重にもこの世のドグマに支配されているのであって、普遍宗教は世のドグマからの脱出、解放が目的で、その解放の道を原理的に説くときに統一的な教えを提供するけれど、それはドグマの盲信というのとは違うと思う。
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