| □投稿者/ rest -(2022/12/31(Sat) 10:20:23) 過去ログになかったので追加する。 市場は前回展開した等価交換と市場競争原理から成り立っている。ここでは競争原理について説明する。 競争というと大学入試における点数獲得競争がある。得点をたくさん得る、逆にいえば正解をたくさん与えたほうが定員枠にはいることができる。正解をたくさん与える競争である。一枚の絵画をセリ売買にかけると、買い手が多くの貨幣を与える競争をする。貨幣を一番多く与えたほうが勝ちである。結果価格が上昇する。 価格低下はどうだろうか。 物々交換という直接交換では貨幣がないので、競争は自分の持ち物(交換物)を多く与える競争をする。多く与えたほうが相手の交換物を得ることができる。 需要に該当するのがAであり、Aの所有するaを貨幣と想定してみる。aの量をXとし、供給者Bのbの量をYとし、供給者Cのcの量をZとする。B,Cそれぞれの量を増加させる競争が展開される。その結果、Cが勝ったとしよう。 当然Y<Zという関係になる。aは貨幣であるから、単価還元するとbの単価はX/Y、Cの単価はX/Zとなる。Y<Zであるから、X/Y>X/Zとなり、単価はCのほうが安いということになる。増加した分母が多いだけ単価は低下するという相関関係にあり、供給者間の増加競争は単価を低下させる競争と連動している。 結局一番多く提供したものが一番低価格で提供したことになる。 現代の貨幣経済に於ける価格競争の原初的形態がそこにはあるということになる。 現代経済においても競争力は大規模生産による生産性の向上によって示されるというのもその原初形態を物々交換の増加競争に見出すことができるといえる。
2023/6/3(Sat) ものごとを原理的に見てみるのも必要なことかも知れない。私には自明のことのように思えるのだが日本の権威は認めたがらない。教授の月給が100万円以上だと名誉と地位をまもるためには新理論を黙殺するしかないのだろう。
|