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No44522 の記事


■44522 / )  Re[40]: :つれづれなるままに
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2025/10/26(Sun) 14:07:20)
    ついでだから、
    No44521の(intention1)のなかにある「ヒュレー」っていうの書いとく、
    【「現象学事典」弘文堂2014】のなかから、一部。
    ――――――――――――――
    ヒュレー/モルフェ― [(ギ・独)hyle/morphe]
    @体験は全体としては志向的であるが、体験のなかには、思考が成立するのに必要であってもそれ自身では志向的ではない契機が含まれている。知覚であれば感覚与件がそれである。感覚与件がある意味の統一において把握され、つまり意味づけられてはじめて、体験は全体的に志向的になる。このとき、感覚与件は意味が生成するための素材であり、意味は素材をまとめる形式である。素材をヒュレー、形式をモルフェ―と呼ぶ。両概念は機能上の区別に由来するのだから、さらには、知覚よりも高次の体験においても、全体としての志向的体験に素材として資する機能をはたすものをヒュレーと呼ぶことができる。また、意味づけする契機は、ノエシスと言い表される。その意味でヒュレーはノエシスと対立する。モルフェ―はこの狭義のノエシスとヒュレーとを対比して際立たせる概念である。ただし、体験の契機をノエシス/ノエマに二分すれば、ヒュレーは対象的契機ではないので、モルフェ―とともに広義のノエシスに属し、協働してこれを成立せしめる。
    ・・・・
    A自我がヒュレーをともにして対象を形成する以前にすでに構造化していることが明らかになっていく。
    ・・・・
    B構造化されたヒュレーに、そこからの触発に応じた自我が向くことで、対象は形成されはじめる。
    ・・・・
    Cヒュレーは伝統的な哲学概念としては素材と訳すが、『論理学研究』にいう作用質料(Aktmaterie)とは区別されねばならない。後者はノエマ的意味にあたり、ヒュレーではない。作用質料のもとに統握される内容が後のヒュレー概念に通じる。
    ―――――――――――――――――――
    他のところに、
    D〔ノエマ側での構造に対応して、志向作用の構造自体も次のように分節化される。ノエシスの働きを核とした認識作用は、〈感覚において与えられる感覚的ヒューレーに、つまりそれ自体はまだアモルファス(アモルファスamorphous「無定形の」の意。原子(または分子)が結晶と違って規則正しく配列しないで集合している固体物質をいう。ゴムやガラス状態の個体など。)な多様性に、モルフェーを与える、つまりある形によって総合的に統一し、そこにおいて、対象の統一体を成立せしめる〉ことである。感覚において受動的に与えられるヒューレーに形(モルフェ―)を与えること、これこそ「意味付与」の機能なのであり、それによってはじめて志向的対象関係が成立するという。〕

    E〔フッサールにおいてはヒュレー的与件は同時に感覚与件のことであるので、彼にとって感覚とは本来的には、知覚を構成する統握作用(モルフェ―)のために提供される質料に関係することがらである。〕
    ―――――――――――――――――――

    ってあった。
    「ヒュレー」っていうの「素材」っていうことみたいなんだけど、カントも「素材」って言ってたような気がするし、「ヒュレーとモルフェ―」、このような見方、カントのと似てると思う。
    でも、カントのとフッサールのが違うところは、A、Bのところじゃないかな、って。
    No44477の(FA1)と(FA2)のような違いね。

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