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Re[73]: つれづれなるままに
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□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2024/03/29(Fri) 18:58:13)
| No36957の【フッサール著『デカルト的省察』1931浜渦辰二訳岩波書店2001】の訳注は、 第50節 他者経験は、「共現前」(類比による統覚)として、間接的な志向性をもつ(p195) のところにあったのね。ここんとこ、「他者問題」に関して書いてあるんだと思うけど、いまはそこじゃなくて。 本文をまるまる書けばいいんだろうけど、やめといたほうがよさそうなので、
No36191の(w)の「現在化/準現在化/共現在化」に関して書かれてある訳注のところだけを書き写しとく。 アキュートアクセントは省略するよ。
‥‥‥‥‥‥‥ (29)(準現前させる) Vergegenwartigungその動詞形vergegenwartgenは、ふつうは「ありありと思い浮かべる」と訳される。しかし、ここではGegenwartgungに前つづりver-(ここでは「結果」の意)がついて形として使われているので、それとの関連も考えねばならない。そのため従来は、この対語Gegenwartgung-Vergegenwartgungに対して、「現表象―表象」(山本)、「根源的呈示―創造的呈示」(船橋)、「現在化―準現在化」(『現象学辞典』)という訳語が当てられてきた。本訳書では、gegenwartgenを「現前させる」とし、それに対してvergegenwartgenを「準現前させる」(つまり、「現前してはいないが、あたかも現前しているかのように、現在に準ずるようにさせるようにする」の意)、その名詞形Vergegenwartigungを「準現前させること/働き」とした。この語でフッサールが考えているのは、過去に関わる「想起」、未来に関わる「予期」、非現実に関わる「想像」など、要するに、現在に関わる「知覚」の「変様」として、それに準じて変様された現在に関わる働きである。 (30)(現前させる) Gegenwartgung:動詞vergegenwartgenを名詞化した形。Gegenwartgenは普通に使われる言葉ではない。Gegenwart(現在)、gegenwartig(現在の、現在している、居合わせている)に由来するvergegenwartgenを「現在させる」、その名詞形Gegenwartgungを「現在させること/働き」とした。因みに、このGegenwartgungという語でフッサールが考えているのは、現在に関わる「知覚」のことである。 ‥‥‥‥‥‥…
「ドイツ語」「英語」そしてその日本語訳、ごちゃごちゃしてるからネットで調べたのも含めて表にして見た。
「現在化/準現在化/共現在化」って言う語と「知覚/統覚」って言う語の関係について、いまわたしなりに整理して見たの、添付しま〜す。
(独)[Prasenz][Apprasenz]の日本語訳「直接的現前」「間接的現前」っていうのは「ハイデッガーと他者の問題-田中末男」のなかにあったのから。
つづく
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