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■37165 / inTopicNo.1)  Re[50]: 中部経典62『大ラーフラ教誡経』
  
□投稿者/ pipit -(2024/04/23(Tue) 11:49:49)
    No37162に返信(pipitさんの記事)
    > ■No37161
    > (英訳のpipit日訳)
    >
    > そしてブッダはラーフラを振り返り仰りました、
    >
    > 「ラーフラ、あなたはどのような種類であれ全ての形あるもの(色・rupa)を---過去、未来、あるいは現在;
    >
    > 内、あるいは外; 粗い、あるいは細かい; 劣った、あるいは優れた; 遠くの、あるいは近くの; 全ての形あるもの(色・rupa)を---
    >
    > 『これは私のものではない、私はこれではない、これは私自身ではない』と正しい理解で事実の通りに見なくてはなりません。」と。
    >
    > (続きます。)

    パーリ仏典の教義的に大切な箇所だと思いますので、この箇所の原語から日訳された関西パーリ語実習会さまの日訳を引用させていただきます。
    m(_ _)m

    『そこで、まさに、世尊は、振り返って、尊者ラーフラに告げました。「ラーフラよ、それが何であれ、形態(色)としてあるなら、過去と未来と現在の、あるいは、内なるものも、あるいは、外なるものも、あるいは、粗大なるものも、あるいは、繊細なるものも、あるいは、下劣なるものも、あるいは、精妙なるものも、あるいは、それが、遠方にあるも、現前にあるも、一切の形態は、『これは、わたしのものではない。これは、わたしとして存在しない。これは、わたしの自己ではない』と、このように、このことが、事実のとおりに、正しい智慧によって見られるべきです」と。』
    https://suttacentral.net/mn62/jpn/kansai?lang=en&reference=none&highlight=false

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■37164 / inTopicNo.2)  色について
□投稿者/ pipit -(2024/04/23(Tue) 11:43:47)
    No23168に関連記事を投稿していたので、コピペで再投稿させていただきます

    『色は泡沫(ほうまつ)、
     受は水泡(すいほう)、
     想は陽炎(かげろう)、
     行は芭蕉(ばしょう)、
     識は幻にも喩えられる
     (「花の章」『泡沫経』)。』<

    (相応部22-95)
    『泡沫経』パーリ原文の、Bhikkhu Bodhi様による英訳を、pipitが日訳してみます。m(_ _)m


    『Connected Discourses on the Aggregates
    22.95. A Lump of Foam』

    まず、【色は泡沫(ほうまつ)】の箇所を訳してみます。
    (Bhikkhu Bodhi様による経文の英訳)

    On one occasion the Blessed One was dwelling at Ayojjha on the bank of the river Ganges. There the Blessed One addressed the bhikkhus thus:
    “Bhikkhus, suppose that this river Ganges was carrying along a great lump of foam. A man with good sight would inspect it, ponder it, and carefully investigate it, and it would appear to him to be void, hollow, insubstantial. For what substance could there be in a lump of foam? So too, bhikkhus, whatever kind of form there is, whether past, future, or present, internal or external, gross or subtle, inferior or superior, far or near: a bhikkhu inspects it, ponders it, and carefully investigates it, and it would appear to him to be void, hollow, insubstantial. For what substance could there be in form?

    ============

    (英訳のpipitによる日訳)

    ある時お釈迦さまはガンジス川のほとりのアヨージャにおられました。
    そこでお釈迦さまは比丘たちに語りかけられました。

    比丘たちよ、このガンジス川が大きな泡の塊を運んできたとしましょう。
    良い視力の人が、その泡を調べ
    、熟考し、注意深く観察すると、泡は空っぽで、中身がなくて、実体がないと見えるでしょう。
    泡の塊の中になんの変わらない実体がありますか?

    そのように、比丘たちよ、どんな種類の・・・過去・未来・現前・内・外・大きい・微細・劣悪・優越・遠い・近い・・・形(色)であれ、その形を調べ
    、熟考し、注意深く観察すると、形が空っぽで、中身がなくて、実体がないと見えるでしょう。
    形(色)の中になんの変わらない実体がありますか?

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■37163 / inTopicNo.3)  日記『色・rupa・ルーパ』
□投稿者/ pipit -(2024/04/23(Tue) 11:38:47)
    『色・rupa』が話題に出てきましたので、手持ちの本を再読しました。

    (片山一良先生の解説)※記号省略
    『「色」(rupa)は身体であり、また物質、そのエネルギーなどをさします。
     四大種色(地・水・火・風の要素)と四大種所造色(四大種より造られたもの)からなるものです。』
    (『パーリ仏典にブッダの禅定を学ぶ『大念処経』を読む』大法輪閣、p147より引用)

    (ポー・オー・パユットー先生、野中耕一先生訳の解説)※記号省略
    『色(Rupa = Corporeality)
     色法すべての構成要素。身体と身体のすべての行為。あるいは物質とそのエネルギーとその特性、および物質、エネルギーの様々な動き。』
    (『仏法 テーラワーダ仏教の叡智』サンガ、p29より引用)
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■37162 / inTopicNo.4)  Re[49]: 中部経典62『大ラーフラ教誡経』
□投稿者/ pipit -(2024/04/23(Tue) 11:20:35)
    No37161
    (英訳のpipit日訳)

    そしてブッダはラーフラを振り返り仰りました、

    「ラーフラ、あなたはどのような種類であれ全ての形あるもの(色・rupa)を---過去、未来、あるいは現在;

    内、あるいは外; 粗い、あるいは細かい; 劣った、あるいは優れた; 遠くの、あるいは近くの; 全ての形あるもの(色・rupa)を---

    『これは私のものではない、私はこれではない、これは私自身ではない』と正しい理解で事実の通りに見なくてはなりません。」と。

    (続きます。)
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■37161 / inTopicNo.5)  Re[48]: 中部経典62『大ラーフラ教誡経』
□投稿者/ pipit -(2024/04/23(Tue) 11:17:10)
    みなさまこんにちは、続きです(^ ^)
    お釈迦さまはラーフラ沙弥を振り返りお話しされます。
    -------------------

    Then the Buddha looked back at Rahula and said,
    “Rahula, you should truly see any kind of form at allーpast, future, or present; internal or external; coarse or fine; inferior or superior; far or near: all formー
    with right understanding: ‘This is not mine, I am not this, this is not my self.’”
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■37160 / inTopicNo.6)  Re[47]: 中部経典62『大ラーフラ教誡経』
□投稿者/ pipit -(2024/04/23(Tue) 00:00:14)
    みなさまこんばんは。続きです。
    托鉢に入るお釈迦さまの後ろをついていくラーフラ沙弥♪
    ---------------------

    Then the Buddha robed up in the morning and, taking his bowl and robe, entered Savatthi for alms.

    そしてブッダは朝に着衣して、鉢と衣を持ってサーヴァティーに托鉢に入られた。

    And Venerable Rahula also robed up and followed behind the Buddha.

    ラーフラ尊者もまた着衣して、ブッダの後に続きました。
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■37158 / inTopicNo.7)   中部経典62『大ラーフラ教誡経』
□投稿者/ pipit -(2024/04/21(Sun) 00:15:32)
    2024/04/21(Sun) 06:33:58 編集(投稿者)

    みなさまこんばんは(^_^)

    Middle Discourses 62
    中くらいの言説(中部経典)62

    The Longer Advice to Rahula
    ラーフラへの長いアドバイス(大ラーフラ教誡経)

    So I have heard.
    このように私は聞きました。

    At one time the Buddha was staying near Savatthi in Jeta’s Grove, Anathapindika’s monastery.
    ある時ブッダはサーヴァッティ(舎衛城)に近い
    ジェータ林のアナータピンディカ園の僧院(祇園精舎)に滞在されていました。

    https://suttacentral.net/mn62/en/sujato?lang=en&layout=plain&reference=none&notes=asterisk&highlight=false&script=latin

    ---------------------

    このように始まる、中部経典・第62『大ラーフラ教誡経』を読んでいきます。

    > サーヴァッティ<

    サーヴァッティは、古代インドのコーサラ国にあった首都だそうです。

    > ジェータ林のアナータピンディカ園の僧院(祇園精舎)に<

    ジェータ(祇陀)
    林(樹)
    アナータピンディカ(給孤独)
    園林(園)
    僧院(精舎)

    『漢訳では「祇樹給孤独園精舎」、略して「祇園精舎」と称するようになった。』
    祇園精舎 - Wikipediaより

    wikiに古代インドの地図がありました。
    KOSALAがコーサラ国ですね。(多分)
    https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/28/Mahajanapadas_%28c._500_BCE%29.png

    同じくwikiより。現在の祇園精舎の写真だそうです。
    https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Jetavana.jpg#mw-jump-to-license

    この祇園精舎でお釈迦さまがラーフラ沙弥にお話しされた内容を、お付きのお坊様が、『如是我聞・・・・』と結集で伝えて、経典にされたということですかね。 
    (^ ^)
引用返信/返信 削除キー/
■37148 / inTopicNo.8)  Re[45]: 中部経典62『大ラーフラ教誡経』
□投稿者/ 時 -(2024/04/20(Sat) 13:07:43)
    2024/04/20(Sat) 14:03:24 編集(投稿者)

    pipitさんへ。こんにちは。

    五蘊非我の教えは、通常我々は、未来であろうと過去であろうと五蘊(色蘊・受蘊・想蘊・行蘊・識蘊)が我のものだという認識(有身の状態)でいますが、これを滅尽するために行います。これを完全理解できれば、有身見は滅尽します。

    過去にお話しいただいたと思いますが、有身見は、pipitさんが目標とされていた預流果(三結を完全に断じた状態で、七回の転生以内に阿羅漢果になる事が決定した状態)での、断じるべき三結(有身見・疑・戒禁取)の中の一つです。

    身は、その呼吸との関係が深いという事で、呼吸の長短や深浅を意識しつつ全身を感受する等の仏典の記載通り、各処を把握してみてください。このラーフラの経典では記載がないのですが、この身至念を深く理解できると、四念処(身念処・受念処・心念処・法念処)の中の身念処のマスターとなります。

    後は、四無量心(慈無量心・悲無量心・喜無量心・捨無量心)の記載がありますが、この中の慈無量心は、相手の幸福を望む心で、自身の「怒り=瞋恚」を滅します。

    No36938
    > そのために比丘たちよ、このように学ぶべきである。私たちは、心(citta)が変化しないようにしよう、 私たちは、悪しき言葉を発さないようにしよう。私たちは、情ある者(anukampi)、慈しみ(metta)の心ある者、瞋恚(dosa)なき者として生きよう。私たちは、その人を慈しみの心によって満たそう、またすべての世界に対しても、増大した、増幅した、超越した、無量の、害意なき、慈しみの心で満たして住足して生きよう。まさに比丘たちよ、このように学ぶべきである。』

    上記の鋸喩経での説明が、慈無量心の事です。

    ラーフラの経でも、「慈という修習を収めたのであれば、瞋恚(怒り)が捨断される」とあります。怒りの滅尽という事では、この慈無量心の瞑想と四禅定(初禅・二禅・三禅・四禅)の二禅の瞑想で怒りは消滅します。

    四無量心(慈無量心・悲無量心・喜無量心・捨無量心)をまとめますと

    慈無量心は、相手の幸福を望む心で、自身の「怒り」を滅します。
    悲無量心は、相手の苦しみを除いてあげたいと望む心で、自身の「害意」を滅します。
    喜無量心は、相手の幸福を共に喜ぶ心で、自身の「不快」を滅します。
    捨無量心は、相手に対する平静で落ち着いた心で、自身の「貪り」を滅します。

    実はこれを書こうか少し迷いましたが、預流果への道という事も踏まえて書くことにしました。(^^)

    瞑想は、10回や20回ではマスターできないかもしれませんが、諦めずに楽しみながら何度もチャレンジしてみてくださいね。

    では、この辺で。ご返信は不要です。
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■37130 / inTopicNo.9)  Re[44]: 中部経典62『大ラーフラ教誡経』
□投稿者/ pipit -(2024/04/17(Wed) 06:52:16)
    knowingitselfさん、おはようございます(^O^)

    No37128
    お釈迦さまがラーフラ沙弥に親切丁寧に修習(バーヴァナー https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%8A%E3%83%BC)を教授されているとても素敵な経典だったのですね。
    (中部第62経をおすすめいただいた時さんに感謝です!)

    『えん坊&ぼーさん マンガで楽しい原始仏典・ブッダの教え』のサイトに、この第62経のあらすじが載っていました。
    https://buddha.pink/sutra/202/

    まだ詳しくは全然読めてないので、楽しみながら少しずつ読んでみますね。
    書き込みありがとうございます♪
引用返信/返信 削除キー/
■37128 / inTopicNo.10)  Re[43]: 中部経典62『大ラーフラ教誡経』
□投稿者/ knowingitself -(2024/04/16(Tue) 17:21:08)
    pipitさん こんばんは

    >関西パーリ語実習会さまの日訳も載っていました!(著作権は保持されています。CC BY-NC-ND 3.0 DEED)
    『62. 大いなるラーフラへの教諭の経』
    https://suttacentral.net/mn62/jpn/kansai?lang=en&reference=none&highlight=false

    目を通しましたが、これは素晴らしいお経だと思います。

    瞑想には極めて有効でしょう。禅をする人にも役立つくらい。

引用返信/返信 削除キー/
■37114 / inTopicNo.11)  中部経典62『大ラーフラ教誡経』
□投稿者/ pipit -(2024/04/14(Sun) 10:13:09)
800×795 => 600×596

800px-Buddha_with_Rahula.jpg
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引用返信/返信 削除キー/
■37113 / inTopicNo.12)  ダンマパダ第九章『悪』・127.128
□投稿者/ pipit -(2024/04/14(Sun) 08:18:56)
    2024/04/14(Sun) 08:36:07 編集(投稿者)

    みなさまおはようございます!
    ダンマパダ127.128で『悪』の章は終わりです。

    (Bhikkhu Sujatoさま英訳)

    Not in the sky, nor mid-ocean,
    nor hiding in a mountain cleft;

    you’ll find no place in the world
    to escape your wicked deeds.

    Not in the sky, nor mid-ocean,
    nor hiding in a mountain cleft;

    you’ll find no place in the world
    where you won’t be vanquished by death.

    (英訳のpipit日訳)

    空に無い、海の中にも無い、山の裂け目に隠れていても無い;

    あなたの悪行為(悪業)から逃れる場所はこの世界のどこにも見つからない。 

    空に無い、海の中にも無い、山の裂け目に隠れていても無い;

    あなたが死によって打ち負かされない場所はこの世界のどこにも見つからない。

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