| 「ロッキング・オン・グループ」は14日、代表取締役会長で音楽評論家の渋谷陽一さんが死去したことを発表した。74歳だった。渋谷さんは音楽フェスではファンの心をつかむ前説でも愛された。 同社の公式サイトを通じ、渋谷さんの死去を報告。渋谷さんは2023年11月に脳出血を発症し、手術後は療養を続けながらリハビリに取り組んでいたが、今年に入って誤嚥性肺炎を併発したという。葬儀は近親者のみで行った。 渋谷さんは1951年、東京都出身。高校在学時からロック誌に寄稿し、評論家としてのキャリアをスタート。72年にミニコミ誌として「rockin'on」を創刊。73年からはNHKのラジオDJを務め、英米のロックを積極的に紹介。86年には邦楽専門の音楽誌「ROCKIN'ON JAPAN」を創刊し、2000年からは「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「COUNTDOWN JAPAN」「JAPAN JAM」など音楽フェスの総合プロデューサーを務めた。 渋谷さんは、音楽フェスでトップバッター登場前にステージで前説をすることから、近年は“前説おじさん”として親しまれた。ロックバンドはもちろん、アイドルグループに対してもリスペクトと愛のこもった言葉を述べ、ファンを熱狂させてきた。 渋谷さんの病気療養後は「ロッキング・オン・ジャパン」社長でフェスの総合プロデューサーの海津亮氏が前説を務めたが、ステージ上で思わず「渋谷ほどウケないな」とこぼしたこともあるほど、渋谷さんは音楽ファンにとって象徴的な存在だった。
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