| おはようございます、floraさん
昨日書いたバッハの譜面の読み替えの補足です。 譜例の1小節目がバッハの1番のソナタの冒頭の音です。下からソ-レ-シ♭-ソです。 びよらで弾くときはこの楽譜を見て2小節目の様にド-ソ-ミ♭-ドと読むわけです。この音をビオラ記号で書くと3小節目の様になります。これは4小節目の様にメゾソプラノ記号で1小節目を読んだことと同じです。言い換えれば2〜4小節は全て同じ音を表しています。
この読み替えの話とは関係ないのですが、この1番のソナタはバイオリンで弾くとどう考えてもト短調です(びよらで弾くと5度下がりますからハ短調になります)。ト短調なら調号は♭が二つでなければなりません。しかしバッハ何故か調号を♭一つにしているのです。ミ♭が出てきたときは臨時記号で書いているのです、バッハさんは。理由は分かっているのかもしれませんがボクは知りません。不思議〜
読み替えの話に戻って、2段目はバイオリンからびよらに替わった時の譜面の読み替え方法です。最初の音はドです(ト音記号なので)。これと同じ位置にあってクレフがビオラ記号の場合、この音はレになります。ですから読み替えとしてはまずドと読み、その2度上のレ(2拍目)を頭の中で描き、それを1オクターブ下げます(3拍目の音)。これが最初の音をダイレクトにビオラ記号読んだ音です(2段目の2小節目の音)。 最初はこのようにしか読めませんでした。それが慣れるに従ってダイレクトにビオラ記号で読めるようになります。
これまでで読み替えで記憶に残っているのは、姪とバッハの2声のインベンションで遊んだ時のことです。姪はフルーをやっているので上の声部(ト音記号)を演奏します。びよらは当然下の、ヘ音記号のパートを演奏することになります。実音がびよらで出る場合はヘ音記号そのまま読んで弾けば良いのですが、びよらで出ないもっと低い音はオクターブ上げることになります。ヘ音記号を1オクターブ上げて弾くのはかなり集中してそういう頭にしなくてはなりません。 合奏遊びが終わって、普通のビオラ記号の楽譜を弾こうとしたら、アタマが勝手に訳の分からない読み替えをしてしまい、暫くビオラ記号が読めなくなった記憶があります。
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