| 2021/03/11(Thu) 15:35:53 編集(投稿者)
こんにちは、floraさん
海外ツアーをするときは現地(ヨーロッパならドイツとか)でエージェントを探し、そこで日程を組んでもらいますが、けっこうハードなスケジュールが組まれることがあります。夜の演奏会が終わってバス移動、夜中にホテル到着ということもありました。そこまで行っとかないと次の公演に間に合わないのです。 ボクが退団した後に行われたヨーロッパツアーも物凄い強行軍のところがあったそうです。
依頼したエージェントが出したプランがこちらの希望を満たさず流れたことも2回ほどあります。大きな町(ベルリンとかウィーンとかロンドン)での公演がないと国内では「どさまわり」と陰口をたたかれます。大きな町で「大成功!」という事実が欲しいのです。大成功かどうかは記事で何とでもなります。
公演地が決定するとステージマネージャが現地のホールを実際に見に行きます。実際に見ないとわからないこともあるそうです。事務局員が現地視察に行ったこともあります(物見遊山?)。
楽器は原則楽器用のカーゴで運びます。通関はその方が簡単です。その場合大陸内の移動もカーゴです。自分で運びたい人は自分で通関手続きをし、大陸内の移動も全部自分で、ということになります。
移動手段、宿泊施設は現地エージェントに手配してもらいます。国内だとステージマネージャは楽員の2時間前の集合ですが、こういう海外ツアーもそうだったのかなあ。多分そうでしょう、一緒に着いてたんではセッティングが間に合わないですからね。楽器運搬のトラックは現地で雇うのでそれに乗せてもらっていたのかもしれません。
演奏で一番印象に残っているのは前にも書いたようにマルセイユでのマーラーの5番です。会場で印象に残っているのはアムステルダムのコンセルトヘボウですね。演奏終了後に感激して泣いていたエルヴィン・ルカーチの姿も忘れられません(ブダペスト)。でも記憶に残っている多くは演奏以外の事です。
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