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■36453 / inTopicNo.37)  「カラマーゾフの兄弟」を50回読んだ
  
□投稿者/ knowingitself -(2024/02/06(Tue) 16:11:35)
    「論理哲学論考」の執筆をしていた同時期に、ウィトゲンシュタインが座右において圧倒的な影響を受けた書物が、トルストイの「要約福音書」。

    あと、読んだ時期は不明だが、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」は50回読んだと言う。

    これは凄くないか。今の日本なら、かなりのの文学愛好家やロシア文学研究所でも、50回はいかないのではないか。

    ウィトゲンシュタインの根っ子にはキリスト教文学に通じるものがあるのか。
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■36434 / inTopicNo.38)  ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲
□投稿者/ knowingitself -(2024/02/05(Mon) 17:16:32)
    >「おそらく彼(ラムジー)が何より愛したベートーヴェンの最後の弦楽四重奏曲の一つの最終楽章について、ここで天が開くように感じる、と彼は私に語った」とあります。

    >「最後の弦楽四重奏曲の一つの最終楽章」
    これがどの楽章を指すのかについては注意が必要です。これが文字通り最後の弦楽四重奏曲、即ち第16番なら「の一つの」は必要なく、「最後の弦楽四重奏曲の最終楽章」と書くはずです。

    やはり原文がどうなってるかですね。「最後の弦楽四重奏曲の一つの最終楽章」という訳語は不正確かつ曖昧ですね。晩年の弦楽四重奏曲群とかならわかります。ただ、一つの曲の最終楽章に特定する文意であることは間違いないと思います。

    ベートーヴェンの最終期の五つの弦楽四重奏曲を愛する人なら、いずれも愛するけれど、そのうちの一曲をから特に「天が開く」印象を受けたと。ラムジーはどの曲を特に念頭においていた、もしくは特に愛していたのでしょうか。たぶん13番ではないと思います。最後に置かれた大フーガより、13番の最終楽章がいいとは普通はならないのでは?大フーガはすごいですから。12番もいいですが、それ以降の14番、15番、16番ですかね。

    この3曲の終楽章だけとって比較して、音楽から受ける印象として「天が開くように感じる」のはどれか?

    やはり16番ですかね。私としてはこの3曲で一番心動かされるのは15番ですが。一般的には14番が最高傑作とする人が多い感じですね。







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■36433 / inTopicNo.39)  ウィトゲンシュタインとラムジーの交流
□投稿者/ knowingitself -(2024/02/05(Mon) 16:37:27)
    田秋さん 書き込みありがとうございます

    >ウィトゲンシュタイン哲学宗教日記の1930年4月27日の日記に数学者ラムジ―について書かれています。
    「おそらく彼(ラムジー)が何より愛したベートーヴェンの最後の弦楽四重奏曲の一つの最終楽章について、ここで天が開くように感じる、と彼は私に語った」とあります。

    1930年に1月に、天才数学者といわれ経済学にも業績を残したラムジーが27才で夭折していますね。
    ラムジーは18歳で「論理哲学論考」の英訳を手がけて大きな影響を受け、莫大な遺産を放棄して極貧の生活をしながら小学校教師をしていたウィトゲンシュタインに何度か会いにいってました。ケンブリッジ復帰をもちかけたり、ウィトゲンシュタインのケンブリッジ復帰を熱望するケインズ(あの大経済学者)からの渡航資金援助の申し出なども取り次いで。ウィトゲンシュタインは首を縦に振らなかったそうですが。

    その後、ウィトゲンシュタインがケンブリッジに戻ったとき、ケインズは「さて、神が到着した。五時十五分の列車だ彼に私は会った。」と手紙に書いています。

    ケンブリッジに復帰してから、ウィトゲンシュタインとラムジーは、対等な立場で議論したそうです。

    ラムジーの死はかなりの衝撃だったのではないでしょうか。
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■36426 / inTopicNo.40)  全財産の放棄
□投稿者/ 田秋 -(2024/02/04(Sun) 16:01:51)
    2024/02/04(Sun) 16:06:21 編集(投稿者)

    こんにちは、 knowing itselfさん

    >そういう恵まれすぎる環境(ちょっとすごすぎる)だと、レコードを聴く気になるかどうかわかりませんね。(研究所より転記)
    そうですね。一流の生演奏が聴けるのならレコードは要りませんね。

    ウィトゲンシュタイン哲学宗教日記の1930年4月27日の日記に数学者ラムジ―について書かれています。
    「おそらく彼(ラムジー)が何より愛したベートーヴェンの最後の弦楽四重奏曲の一つの最終楽章について、ここで天が開くように感じる、と彼は私に語った」とあります。

    「最後の弦楽四重奏曲の一つの最終楽章」
    これがどの楽章を指すのかについては注意が必要です。これが文字通り最後の弦楽四重奏曲、即ち第16番なら「の一つの」は必要なく、「最後の弦楽四重奏曲の最終楽章」と書くはずです。

    「最後の弦楽四重奏曲の一つ」というと最後の弦楽四重奏曲が幾つかあって「そのうちの一つ」と捉えるのが自然です。では”最後の”弦楽四重奏曲は何番を指すのか?
    これは容易に想像できます。第11番「セリオーソ」は1810年の作なのに対し、12番以降はどれも15年後の1825〜6年に書かれているので「最後の弦楽四重奏曲」は12番から16番までの5曲を指しているとみて間違いありません。そのうち13番は最初終楽章に「大フーガ」を書きましたが、後に別の終楽章を書いているので結局12番〜16番の最終楽章は全部で6つあることになります。

    言葉通りに捉えるならラムジーはこの6つの楽章のうちのどれかを聴いて「ここで天が開くように感じる」と言ったことになります。が、6曲の中のどれかはわからない状態で、果たしてウィトゲンシュタインは満足したでしょうか?
    「そのうちの一つって、一体何番のことだい?」と尋ねずにはおかないでしょう。
    ここは、一度原文に当たる必要があると思います。

    で、ボクの推察はやはり第16番、最後の弦楽四重奏曲の最終楽章ではないのかと思います。というのもこの最終楽章の頭にベートーベンの自筆で「Muss es sein」、「Es muss sein」の動機が表示されているからです。

    下はジュリアード弦楽四重奏団による16番です。4楽章は20’15”からです。
    https://www.youtube.com/watch?v=c9rvlKRUY2U

    会話の分析が長くなってしまいましたが、ボクが言いたかったのはウィトゲンシュタインもラムジ―もベートーベンの後期の弦楽四重奏曲をよく知っていたということです。知っているだけでなく、それを通して自分を表現し、またそれを聞いた側もそれを理解する。こういうのを教養というんですかね!?
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■36412 / inTopicNo.41)  knowing itselfさんへ
□投稿者/ パニチェ -(2024/02/03(Sat) 18:39:49)
    2024/02/03(Sat) 18:41:05 編集(投稿者)

    こんばんは、knowing itselfさん。レスありがとうございます。

    No36400に返信(knowingitselfさんの記事)
    > 詳しいどころか、基本的なことの理解もグラついていることを自覚しています。

    そうなんですね。私がブレブレだったのでknowing itselfさんにはあまりグラついているところが感じられなかったのでレスしました。

    > 「論理哲学論考」一冊なんですよね、生前公刊されたのは。同書を完成した後、哲学とケンブリッジの地位を捨てて、小学校教師になり、約10年後にケンブリッジに復帰する。その頃に学位論文として同書を提出した。その口頭審査をしたのがラッセルと哲学教授のムーアで、その席でウィトゲンシュタインは二人の肩を叩き、「心配しなくていい、これをあなた方が理解できないことはわかっている」と言ったそうですね。

    > ムーアは審査報告で「私自身は氏の学位論文を天才の仕事だと見なしている。仮に氏が天才でも何でもなくても、ケンブリッジ大学のPh.Dに必要な水準は優に超えている」、などと評しているそうです。

    これ実話なら凄いですよね。

    > ウィトゲンシュタインは、スピノザやニーチェと著述スタイルが似ているとされることもありますが、生前不遇だった彼らに比べてウィトゲンシュタインは生前既に名声を得ていますが、どこまで理解されてきたかとなると、まだまだ未開のところが多いと思います。

    確かに。同意します。
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■36411 / inTopicNo.42)  全財産の放棄
□投稿者/ knowingitself -(2024/02/03(Sat) 18:37:05)
    ウィトゲンシュタインが蓄音機をもっていたかレコードを聴いていたかですが、第一大戦の直前に莫大な遺産相続でヨーロッパ有数の富豪といえるほどだったのが、従軍し、戦後収容所から解放されると、全財産を放棄しています。ほぼ無一文で質素な生活をせざるえない状態を自ら選んでいます。ケンブリッジもやめて小学校教師になっている。30歳くらいですね。以後は優雅に音楽を鑑賞するようなことはできなかったのかもしれない。
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■36400 / inTopicNo.43)  パニチェさんへ
□投稿者/ knowingitself -(2024/02/03(Sat) 09:02:01)
    詳しいどころか、基本的なことの理解もグラついていることを自覚しています。

    「論理哲学論考」一冊なんですよね、生前公刊されたのは。同書を完成した後、哲学とケンブリッジの地位を捨てて、小学校教師になり、約10年後にケンブリッジに復帰する。その頃に学位論文として同書を提出した。その口頭審査をしたのがラッセルと哲学教授のムーアで、その席でウィトゲンシュタインは二人の肩を叩き、「心配しなくていい、これをあなた方が理解できないことはわかっている」と言ったそうですね。

    ムーアは審査報告で「私自身は氏の学位論文を天才の仕事だと見なしている。仮に氏が天才でも何でもなくても、ケンブリッジ大学のPh.Dに必要な水準は優に超えている」、などと評しているそうです。

    ウィトゲンシュタインは、スピノザやニーチェと著述スタイルが似ているとされることもありますが、生前不遇だった彼らに比べてウィトゲンシュタインは生前既に名声を得ていますが、どこまで理解されてきたかとなると、まだまだ未開のところが多いと思います。



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■36298 / inTopicNo.44)  knowing itselfさんへ
□投稿者/ パニチェ -(2024/01/27(Sat) 08:07:06)
    おくたがわさんがNo36275で『言語哲学がはじまる』を読まれて感想を投稿されています。

    私よりknowing itselfさんの方が詳しいので何かあればレスをお願いします。

    私も参考にさせてもらいますので。
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■35867 / inTopicNo.45)  受肉と現象学
□投稿者/ knowingitself -(2023/12/28(Thu) 08:48:30)
    悪魔ちゃん 書き込みありがとうございます

    > No35826
    > なるほど〜、ノーセルフさん。
    >
    > 「神が受肉した」って見ればいいのね。

    そういってもいいでしょう。

    ちなみに、メルロポンティなどのフランス現象学のある側面は、キリスト教から切り離して「受肉」を哲学的に構成する試みという評価も可能だと思う。メルロポンティはカトリックをやめているけどね。
引用返信/返信 削除キー/
■35861 / inTopicNo.46)  Re[42]: キリスト
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2023/12/27(Wed) 18:43:07)
    No35826
    なるほど〜、ノーセルフさん。

    「神が受肉した」って見ればいいのね。
引用返信/返信 削除キー/
■35847 / inTopicNo.47)  「あるヨギの自叙伝」ヨガナンダ
□投稿者/ knowingitself -(2023/12/27(Wed) 07:31:38)
    スティーブジョブズが自分のiPadにダウンロードしていた唯一の書といわれている。

    十代でこの書に出会って以来、生涯にわたって愛読していたと。

    彼のジョブズの葬儀の日には、参列者全員にこの本が配られた。
引用返信/返信 削除キー/
■35826 / inTopicNo.48)  クリスマス
□投稿者/ knowingitself -(2023/12/26(Tue) 07:39:38)
    クリスマスとは、神の誕生日?のちに神になる人間の誕生日?
    どちらも違う。

    クリスマスとは、イエスにおいて神が同時に人間であることが明らかにされた、開示された、その出来事をいう。

    喩えていうと、ありとあらゆる映画がそこに写しだされるスクリーンを想定するとして、スクリーンに写っている人間とスクリーンそれ自体が、寸分の差異もなく同一であることが確証されたこと、それがクリスマスということもできる。

    これは人間であるかぎり、一人の例外もなく、原理は同じことを暗に宣言しているのと同じです。

    イエスキリストの映画に感動できる人だけが、映画を見終わってから、特別の待遇をされるのではない。
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