| 前に、アーノンクールがモーツァルトの最後の三つの交響曲を一つの曲として演奏したという書き込みをしました。長くて大変だろうと(笑)。1時間50分かけていたが、マーラーの3番はそれよりちょっと短いくらい。
歌詞つきといっても、全体からするとほんの短い時間です。
退屈で長いだけなら金を払ってまで聴く人は誰もいないに決まっているが、そうではないということです。
この交響曲は、「真夏の朝の夢」という標題がつくこともあるが、初夏の瑞々しい感覚に満たされている。マーラーが湖畔から開ける豊かな自然をすべて音楽で表現したと、弟子のワルターに語っているくらいです。
ニーチェ的というなら、鉱物からはじまって、動植物、全自然、天使にいたるまで、存在の全肯定。
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