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■9274  Re[8]: 二種の不二
□投稿者/ knowing itself -(2020/11/21(Sat) 15:18:41)
    パニチェさんへ。


    > ****** 以下、「世界の独在論的存在構造」より引用 ******
    >
    > 〈私〉の存在は、科学的であれ歴史的であれ、この世界の客観的事実を超えた超越的な存在なのである。と、このように語るとき、それは(私が語っているからと言って)永井均のことを語っているのでもなければ、またもちろん一般的な自己意識としての「私」のことを語っているのでもない。実を言えば、それについて通常の言語で語ることができないのである。だからじつは、ここでも語られていない。という意味では実在してもいない。
    > そして、これが「真我」の真の意味であろう。バラモン教(やヒンドゥー教)の説くところによれば、それぞれの個我の世界である小宇宙は宇宙に遍在するその根本原理であるブラフマン(梵)と、通常は切り離されているのだが、アートマン(真我)という自分の真のあり方を自覚すれば、それと合一することができる。これは、世界にはたくさんの人間が並列的に存在し、それぞれに自我があるというような、通常の平板な世界解釈の内部だけで理解しようとすれば、何やら神秘的なお話のように見える。しかし、そのような平板な世界解釈を超えて、端的な事実をありのままに捉えれば、むしろ端的な事実をありのままに語っているだけだ、と見ることもできるだろう。たくさんの個我たちのなかになぜか〈私〉が存在しているとは、つまり一人だけ世界(宇宙)そのものと合一している不可思議なものが存在しているということであり、じつのところはそうとしか捉えようがない(通常の平板な世界解釈では捉えられない)からである。そう捉えれば、「梵我一如」はむしろ単純で自明な事実にすぎないのである。そのような捉え方によってしか、私はたくさんの人間のうちどれが私であるかを識別できないからである。
    >
    > ******************* 引用終わり *******************
    >
    > パニチェは上記の「〈私〉の存在は、科学的であれ歴史的であれ、この世界の客観的事実を超えた超越的な存在なのである」&「ここでも語られていない。という意味では実在してもいない。そして、これが「真我」の真の意味であろう。」には違和感がありますが、knowing itselfさんはないですか?

    ここの説明は西洋神学や哲学の否定神学的な「神」に近いと思いますが、永井さんも「神」という語を使わずに同じようなことを考えているといえないこともないですね。「真我」もそれとの互換性が成り立つような意味で使っているのではないでしょうか。永井説ならこうなると思います。

    > さらに〈私〉つまりアートマンが世界と合一することはあるがままの事実であると思いますが、これが所謂梵我一如や密教の汎神論的な宇宙観と同義であることにも違和感があります。
    > 理由は今回の返信では省略しますが、knowing itselfさんはここらあたりはひっかかりとかはないですか?

    引用していただいた永井さんの文章の「梵我一如」に関するところは、スッと入ります。あまり違和感はありません。


    > パニチェはむしろ永井さん的な〈私〉と世界の合一をもって梵我一如と捉える方が一般的な禅者からは拒絶されそうにも思われます。

    そうかもしれません。ネルケ無方さんなんかも、永井説への疑義を隠さないようです。

    >>>>幻想という話しですが、後者の不二は幻想である可能性もあるとのことですが、前者の不二にも言えなくはないですか。前者が幻想でないのなら後者も幻想ではないと思います。
    > >>前者の不二が幻想であれば〈私〉も幻想というということになり、全ては泡の如く幻想ということになるでしょうね。
    >>ここは非常に興味深いポイントだと思います。全ては泡の如く幻想になるとしても、その幻想を生み出す力はどこから来たのか?幻想を生み出す力だけはリアルじゃないのか?といった問いも生まれるのではないでしょうか。
    >
    > それがパニチェからすれば〈私〉なんですけどね。
    > だから逆説的に言えば独在的な不二は幻想ではありえない。
    > 但し、ここの言説は合わせ鏡のように無限後退しますが。。。

    同意します。
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