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■29963  第一部 超越論的分析論U−1
□投稿者/ うましか -(2023/03/12(Sun) 10:21:50)
    2023/03/12(Sun) 10:22:41 編集(投稿者)

    pipitさん、おはようございますー

    久しぶりのカント沼です(;´・ω・)

    あー泥に塗れておぼれているのに、なぜかホッとしますね〜

    そういえば、そろそろまた4月、

    桜の季節がやってきたんだなあ(´-`).。oO

    *******

    T 超越論的原理論
    第二部門 超越論的論理学

    第一部 超越論的分析論〔DIE TRANSZENDENTALE ANALYTIK〕

    ◆この分析論〔Analytik〕は、私たちのア・プリオリな全認識を、純粋な悟性認識の諸要素〔Elemente〕へと分析するものである。その際、次の諸要件が問題となる。

     1.その諸概念は純粋な概念であって、経験的な概念ではないということ
     2.それらの諸概念は直観及び感性にではなく、思考及び悟性に属するということ
     3.それらの諸概念は要素概念〔Elementarbegriffe〕であって、派生的な概念、或いは派生的な概念から合成された概念からは十分区別されていること
     4.それらの諸概念の表は完璧〔vollstaendig〕であり、それらの諸概念は純粋悟性の全分野を全面的に充たすということ

    ところで、一つの学問のこうした完璧性〔Vollstaendigkeit〕は、単に試験的にこころみられた寄せ集めを概算してみたのでは信頼をもって想定されることはできない。だから、そうした完璧性は、ア・プリオリな悟性認識の全体の理念〔Idee des Ganzen〕≠介して、このア・プリオリな悟性認識を形成する諸概念をこの全体の理念に基づいて明確に区分することによってのみ、従って、それらの諸概念を一つの体系として脈絡付けること≠ノよってのみ、可能なのである。
    純粋悟性は、全ての経験的なものからのみならず、全ての感性からさえ、完全に分離されている。それ故、純粋悟性は、それ自身だけで存立している自足的な、外から付け加わるいかなる添え物によっても増大することのない、一つの統一である。だから、純粋悟性の認識の総括〔概念〕〔Inbegriff〕は、一つの理念の下で包括され規定され得ることのできる一つの体系を成すであろうし、この体系の完璧性と分節〔Artkulation〕は、同時に、その内へと組み込まれる全ての認識要素の正しさ〔Richtigkeit〕と純粋さ〔Echtheit〕の試金石をも与え得るのである。
    超越論的論理学のこうした全部門は、しかしながら、二つの篇≠ゥら成っており、そのうちの一つは純粋悟性の諸概念≠、他の一つは、純粋悟性の諸原則≠含んでいるのである。

    --- No.29850 からの続き ---

    第一部 超越論的分析論〔DIE TRANSZENDENTALE ANALYTIK〕

    第一篇 概念の分析論
    ◇ 私が意味している「概念の分析論」とは、提供されている諸概念をその内容からみて分析して判明ならしめるという概念の分析、或いは哲学的研究において通常行われる手続きのことではない、

    ◇ 〔そうではなく、〕ほとんど試みられたことのない悟性能力そのものの分析〔Zergliederung des Verstandesvermoegens selbst〕≠フことであって、これは、ア・プリオリな諸概念の可能性を、私たちがそうした諸概念をそれらの出生地としての悟性の内にのみ探し出して、悟性の純粋な使用一般を分析することによって探究するためのものなのである。

    ◇ 何故なら、このことこそ超越論的哲学〔Transzendental-Philosophie〕の特有な業務であるからであり、その他のことは哲学一般における諸概念の論理的な取り扱いに過ぎないのである。

    ◇ それ故、私たちは純粋な概念を、人間的悟性におけるその最初の萌芽と素質に至るまで追求するだろうが、この〔人間的悟性における〕萌芽と素質の内に純粋な概念は予め潜んでおり、ついには経験を機会として発達を遂げ、まさにその同じ悟性によって、己に付着している経験的な諸概念から解放され、その混じりけの無い純粋な〔Lauterkeit〕姿で示されるに至るのである。


    † 原佑訳上巻、p.207〜p.208参照。
    † その他に、中山元訳2、p.45〜p.46、石川文康訳上巻、p.123を参照。
    †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。
    † 翻訳はしますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。
    † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。
    † ◆〜は原典における段落とします。

    *******

    U−1 No.29963
    T−1 No.29833、T−2 No.29850

    *******

    第一部 No.29833,29850
    第一篇 No.29963
    第一章 No.
    第一節 No.
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