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■25169  Re[22]: 言葉の意味
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2022/07/24(Sun) 19:31:52)
    あ、もう一つ、同じところとわたしに思われるところの日訳、
    滝沢静雄、木田元 共訳 の、

    ********

    「絡み合い――交叉配列」

    もし、哲学がおのれを反省ないし合致にほかならぬと公言するやいなや、哲学は自分の見いだすであろうものを予断することになるのだということが本当だとすれば、哲学はもう一度すべてをやり直し、反省と直観が自分に与えてくれたさまざまの手段を放棄し、そしてまだ反省と直観とが区別されない場所、すなわちまだ「磨きをかけ」られてはおらず、われわれに「主観」と「客観」、事実存在と本質を同時にごたまぜに与えてくれ、したがってそれらを定義し直す手段を哲学に与えてくれるような経験の場に身を置く必要があることになる。見るとか話すとか、さらには考えるということでさえ――考えることと話すこととを絶対的に区別するやいなや、すでに反省の体制の中にいることになるのだから、或る種の保留つきでそう言っているのだが――、異論の余地がないと同時に謎めいた、そうした種類の経験なのであるそのような経験は、どんな言語においても一つの名称をもっているが、しかしその名称はどんな言語においてもさまざまな意味の束、本来の意味や比喩的意味の茂みをたずさえており、したがってその名称は、科学のいろいろな名称のように、名づけられているものに特定の意味を帰属させることによって物事を明らかにするような名称ではなく、むしろ説明し難いが同時になじみ深い神秘、あるいは爾余のもの照らしながらも、暗がりの出所にとどまり続ける光のたえざる指標、執拗なよびかけにほかならない。もしわれわれが、見たり話したりする行為の実践の中で、それらが言語の中で右のような運命にゆだねられるようになるための若干の準拠枠を再発見しうるとすれば、その枠組みはおそらくわれわれに新しい手段の形成の仕方、そして何よりも、われわれの探究そのものと問いかけそのものの理解の仕方を教えてくれることであろう。

    ********


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