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■24330  嫦娥さん登場
□投稿者/ 田秋 -(2022/07/03(Sun) 17:44:44)
    おはようございます、floraさん

    蛾眉は娥眉とも書くという話からfloraさんは嫦娥さんを招待しました。で、今回は嫦娥さんのお話です。この人は元々仙籍の人で夫は后ゲイ(窒フ下に廾)です。同時に太陽が10個出て人々が暑さに苦しめられていたのでそのうち9個を得意の矢で射落としたあのゲイです。
    この太陽、実は天帝の息子たちだったのです。人々は太陽が1個になり元通りになって喜びましたが、天帝は自分の子供が一度に9人も殺されたのでゲイに対して恨みを抱き(天帝が何故ゲイを殺さなかったのか疑問がありますが、今は不問)ゲイの神籍を剥奪し、天に戻れないようにしました。妻だった嫦娥も同罪に処せられました。嫦娥は夫を恨みました。

    その後ゲイは天帝からも妻からも疎んぜられ、失意の日々が続きました。あるとき西王母に会ったのですが、西王母はゲイを憐れに思い不死の薬を与えました。
    「これは不死の薬です。あなたとあなたの妻の二人分あります。もし一人で飲めば天に昇って神になれます」

    ゲイは喜んで家に帰り妻に保管させ、吉日を選んで二人で飲むつもりでした。しかし嫦娥は違いました。
    「私が天に戻れないのは夫ゲイが悪いからだわ、よおし、薬全部飲んで私だけ天に戻ることにしよう」と一人で全部飲んでしまいました。

    月に戻ったのもつかの間、嫦娥は自分の体の異変に気がつきました。背が縮み腹と腰が膨らみ、口が大きくなり、皮膚はゴツゴツしたものになりました。
    絶世の美女嫦娥はこの世で最も醜いヒキガエルになってしまったのでした。

    この神話には他のバージョンもあり、月に来たけれど白兎が一羽いるだけで、一生さみしく暮らしたという結末もありますし、他の結末もあります。

    下図左は長沙馬王堆1号漢墓出土の帛に描かれた月界。ヒキガエルとウサギがいる。右はわかりやすく線画にしたもの。

    因みに西王母と嫦娥は西遊記にも登場します。八戒が下界に落とされたのは酒に酔って嫦娥にいたずらしたためということになっています。嫦娥は95回でもう一度登場し、八戒は再び口説こうとして悟空にびんたを喰らっています。
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