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■1676   おくったがわさんへ
□投稿者/ pipit -(2019/08/12(Mon) 17:46:29)
    No1673

    おくったがわさん、こんにちは!

    > その部分の『この内的な感覚能力は、魂(ゼーレ)そのものを一つの客体として直観するものではない』
    > とは、外の世界に関して物自体を直観することはできないというのと同じなのでしょうか。あるのだけれど、そのものの有様を人は知ることができない、と。<

    私はそのように理解しています。
    自己を直観するといっても、物自体としての魂を客体として直観するという意味で「自己を直観する」と表現しているわけではない、という意味に、私は捉えています。

    高峯一愚先生の注釈に、心(Gemut ・ ゲミュート)と、魂(Seele・ゼーレ)のカント的使用の差異について、
    『「心」(Gemut)はカントでは「感覚し思惟する単なる能力」で、「表象能力」と呼ぶこともできる。“Seele”ということばは「とくに人間中に内在する実体」を思わせることを嫌って、カントはこのような場合にはできるだけ用いないようにしている。(B74参照。)』
    とありました。
    (河出書房・世界の大思想10 カント〈上〉純粋理性批判 ・p84より参照)

    また、中島義道先生『カントの読み方』の第1章《実体としての魂の批判》p35〜70を読むと、カントの執筆時代、魂の実体論者で有名な方たちもいたようなので、その主張を意識して、『ただしこの内的な感覚能力は、魂(ゼーレ)そのものを一つの客体として直観するものではない。』という一文が、差し込まれてるのかもしれないな、と、私は思いました。
    事情を知らないと、なんでこの一文が唐突(?)に出てくるのかな?と、ちょっと不思議なかんじがしますよね。

    物自体は不可知であって、私たちが知る対象は、自己にまつわる像であっても、それは《現象》なんだ、ってことなのかなと思いました。(自信なしです・汗)

    引用文の少し先になるのですが、
    自己意識や、自己触発について、物自体を直観できるような知的直観についても含めて(ややこしく)述べられてる箇所がありますが、そこでも
    『自己を意識する能力はこのようにしてみずからを直観するのだが、その際にみずからの像を自発的に直接に思い描くのではなく、みずからがその内部から触発される方法にしたがうのである。だからみずからを、その〈あるがままに〉ではなく、〈みずからに現れるがままに〉直観するのである。』
    (中山元訳・純粋理性批判1、p134より引用)
    とあるので、心というものがあって、その働きが〈ある〉(現象)というのは、自分でも直観できるけど、その働きの主体そのもの(物自体)を直観できるわけではない、と、カントは言いたいのかな、と、今の所考えています。

    引用を読みたいと思われたときは、遠慮なくおっしゃってください。
    喜んでさがして引用します(^^)
    とても勉強になります(^人^)


    >>>『内的な規定に属するすべてのものは、この時間という形式との関係で心に思い描かれる』
    >>この部分の中山元さん以外の和訳はお持ちですか? <
    >>
    >>今手元にあるのは図書館で借りてきた、高峯一愚訳(河出出版)p65
    >>『したがって内部的規定に属するすべては時間関係において表象されるのである。』
    >>
    >>Kindleで購入した、天野貞祐訳(講談社学術文庫)p147
    >>『すなわちすべて内的限定に属するものは時間関係においてのみ表象せられるのである。』
    >
    > ありがとうございました。内的な規定というのが自分にはよく分からず、もしかして「心に思い描かれる」も含めて別な意味なのかな、と思ったのですが、「時間関係において表象される」なら三人とも同様な意味に捉えておられるのでしょうね。
    > 今後分かるようになれば…と思っています。<

    はい、私も、内的な規定、ってちゃんとわからないです。
    規定が英訳では、determinations、、、
    対象としての確定、を言ってるのかな、と、今、考えて思いました。
    意見変わったらすみません。
    私も、今後わかるようになれば、、、です(^^;;


    >>おくったがわさんは、大乗仏教とかにもお詳しいのかなー(私は全然詳しくないです)
    >
    > 自分はまっタコ詳しくないです。<

    まっタコ、わざとかな?わざとでないのかな?
    かわいい使い方!って思いました♪


    > 興味はあるのですが、知識ではなく体験すべきものという刷り込みもあって勉強せずに来まして(他のことも勉強しないので、単に意欲がないだけか)<

    体験がなにより大事、ってイメージ、言われてみれば私もあります。
    禅は特にそうなのかなー
    仏教知識あって、捨てるのがいいのか
    最初からないほうがいいのか
    どうなのかな??
    人にもよるのかな??


    > せっかくパニチェさんや転法さんを知る機会があったのだから、もう少し質問等しておけばよかったと最近思ったり。<

    おくったがわさんが、パニチェさんや転法さんや他の方と対話されたら、読むのめっちゃ!!楽しみです〜


    > このサイトのリンク集にある正法眼蔵の辨道話を最近読み終わり、面白かったです。その程度の知識です。<

    通読されたことでも、すごいですよ!

    私は道元さんのことを(多分、わかりやすく)記したサイトでも、
    難しく感じて、最後まで読めないこと多いです(^^;;
    昔の言葉で難しいし ( ; ; )

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