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■16495  超越論的感性論 第一項:T−3
□投稿者/ うましか -(2021/09/20(Mon) 15:57:42)
    pipitさん、皆さん、こんにちはー

    *******

    ◇たとえどのような仕方で、またどのような手段によって認識〔Erkenntnis〕が対象〔Gegenstaende〕と連関するにせよ、認識がそれを通じて対象と直接的に連関し、また手段としての全ての思考がそれを目標にして追い求めるものは直観〔Anschauung〕≠ナある。

    ◇しかしこの直観は、私たちに対象が与えられる限りにおいて生ずるものである。だが、このことはこれまた、少なくとも私たち人間には、その対象が心〔Gemuat〕を或る種の仕方で触発する〔affiziere〕ことによってのみ可能である。

    ◇私たちが対象によって触発される仕方によって、表象〔Vorstellungen〕を得る性能(受容性)は、感性〔Sinnlichkeit〕≠ニ呼ばれる。それゆえ、感性を介して私たちには対象が与えられ〔gegeben〕=Aだから感性のみが私たちに直観≠提供する。しかし悟性をよって対象は思考され=Aだから悟性から概念〔Begriffe〕≠ェ生ずる。

    ◇しかし、すべての思考は、まっすぐに(直接的に)であろうと、回り道して(間接的に)であろうと、或る種の徴表〔Merkmale〕を介して、結局は直観と、したがって、私たちにあっては、感性と連関せざるを得ない。というのは私たちは別の仕方ではいかなる対象も与えられ得ないからである。

    --- No.16454 からの続き ----

    ◇私たちが或る対象によって触発される〔affiziert werden〕限り、その対象が表象能力〔Vorstellungsfaehigkeit〕へと働きかけた結果は感覚〔Empfindung〕≠ナある。感覚を通じて、その対象と連関するそのような直観は経験的〔empirisch〕≠ニ呼ばれる。経験的な直観〔empirischen Anschauung〕の、規定されていない対象は現象〔Erscheinung〕≠ニ呼ばれる。
     
     ※1 「感覚 Empfindung」という言葉は「生理学的あるいは心理学的な事象」ではない(『カント事典』,p.77、植村恒一郎の説明による)とのことだが、よく分からない。植村によれば、「感覚」とは「知覚から空間的な広がりと時間的な持続を取り去ったもの」らしい。(-_-;)…??
     ※2 「規定されていない対象 Der bestimmte Gegenstand」、何に規定されていないのか分からない… (-_-;)??

    ◇現象において、私は、感覚に対応するものを現象の実質〔Materie〕と名づけるが、現象の多様なものが或る種の関係において秩序づけられ得る〔*1〕ようにするようなものを、私は現象の形式〔Form〕と名づける。

     *1「秩序づけられ得る」は、 第一版では「秩序づけられて、直観される」とされる。

    ◇諸感覚がそのうちのみ秩序づけられ、よって或る種の形式において配置され得るものは、それ自身これまた感覚ではあり得ないから、私たちにはなるほど全ての現象の実質はア・ポステリオリにのみ与えられてはいるが、しかし全ての現象の形式はことごとく心のうちにア・プリオリに感覚のために既に用意されていなければならず、だから全ての感覚とは別個に考察され得るのでなければならない。

     ※3 秩序付けられ、或る種の?形式において配置された諸々の感覚は、それ自身感覚ではない…(-_-;)??
     ※4 全ての現象の実質はア・ポステリオリに与えられている。
     ※5 現象の形式(ア・プリオリ)→感覚→(ア・ポステリオリ)現象の実質? これらの関係がいまいちスッキリしない。


    →原佑訳上巻、p.146参照(※翻訳は参照するが、◇〜は原文・訳文の通りではありません (;´・ω・))。今後、文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします(後に訂正、削除、修正等することがあります。)。また≠ナ囲まれた言葉は文中で強調されたものとします。

    *******

    T−1 No.16440、T−2 No.16454




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