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No36276 の記事


■36276 / )  Re[19]: Re:「論理学」っていうの
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2024/01/24(Wed) 18:46:59)
    No36260
    おくったがわさん、「論理学」について、ありがとございま〜す。
    わたしいまはメルポンの〈感性の世界〉にとりかかってるから、「論理学」(たぶん知性の世界)のことには参加できない。

    >そういう分析の仕方がメルポンの現象学にあるの?<
    についてはちょっと。
    分析っていうか、態度的なの、ちょっと書いて見る。

    【モーリス・メルロ=ポンティ著 『知覚の現象学』1945中島盛夫訳法政大学出版局2009】のなかに、
    『哲学者は永遠の初心者』とか『いつも最初からやり直す』とかある。
    あと、
    『哲学が反省や合致を自称すると同時に、自分がみいだそうとするものをすでに前提としているという批判が正しいとすれば、哲学は最初からすべてをやり直す必要がある。反省や直観が手にいれた道具を投げ捨て、まだ反省も直観も区別されていない場所に身をおくこと、「主観」と「客観」、実存と本質が混ざり合ったまま、一挙にわたしに与えられ、まだ「加工されてない」経験のうちに、これらをふたたび定義しなおせるような場に身をおく必要がある。』
    っていうのもある。

    わたし、メルポンの現象学のと、カントの超越論的のと、を見比べてもいるんだけど、
    No36210の添付されたのところ読んだとき、
    【モーリス・メルロ=ポンティ著『行動の構造』1942 滝浦静雄・木田元訳みすず書房 2014】の、
    本文
    『…‥「我思う」(コーギトー)が言わば対象によっておこされた〈幻覚〉であるということもありうるのである。こう言うと、あるいは、「我思う」(コーギトー)はわれわれのあらゆる表象にともない「えなくてはならない」〔22〕のであり(それはたしかのことではあるが)、……』
    の、
    訳注〔22〕
    カントの有名な言葉。直観に与えられる多様な表象が綜合されて、〈一つの経験〉ないし〈一つの認識〉となるためには、それらの表象がすべて「我思う」に関係づけられていなくてはならない、というわけである(kritik der reinen Vernunft,B.132)。なお、これまで。メルロ=ポンティによってしばしば引用されてきたサルトルの『自我の超越』は、カントのこの言葉を手がかりとして、「我思う」があらゆる表象に「ともないえなくてはならない」のならば、実際には「ともなっていない」はずだ、として諸表象の統一的原理としての〈自我〉を排除し、その原理をむしろ〈対象〉そのものの側に求めてゆこうとするものであることは周知のことであろう。

    っていうの、たぶんわたし想い出してたのかもしれない。

    添付されたところの、
    『だから、対象とアプリオリにかかわることのできる概念というものも存在するかもしれない。』
    を見て、メルポンだったら、「対象とアプリオリにかかわることのできる概念というものは存在しないかもしれない、対象とアプリオリにかかわることのできるもの、概念のほかにも存在するかもしれない。」ってなるのかな?って。

    あ、これって、あのとき、たぶん、直観的に、わたしに想われたのを、言葉で表現するための後付けなのかもしれないけどね。

    いま、こういうの書いてるときに思ったんだけど、さらに、『だから』の前も気になるところね。
    カントにおいて、『対象とアプリオリにかかわることのできる概念というものも存在するかもしれない。』って思われた、その理由が『だから』の前に書かれてあるのかな?ってすると〜、メルポンはそこへと遡るかもしれない。
    あと、
    中島義道さんは、
    「超越論的」とは「事実問題」(quid facti)ではなく「権利問題」(quid juris)。
    って言ってるのを読んだことある。
    わたしのなかにあるカントの「超越論的」のイメージ、わたしの先入見かも、だけどね。

    あ、だからといってわたし、カントの『純理』、”否定”してるわけじゃなのよ。
    神に対して人間の「認識(物事を正しく理解し判断する)」においては、カントの言ってること、“そうなのかもしれない”、っていうのもわたしのうちにはあるから。

    メルポンの現象学のことになるとついお喋りが過ぎちゃうみたい。
    ゴメン、です。
    捨て置いて。

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