□投稿者/ みのり -(2021/11/07(Sun) 13:27:25)
| 2021/11/07(Sun) 13:31:29 編集(投稿者) ■No18485に返信(パニチェさんの記事) > 2021/11/07(Sun) 09:15:14 編集(投稿者)
> ■No18482に返信(みのりさんの記事) > >>『論理哲学論考』の以下です。 > > >>************************************ > >>5.631 思考し表象する主体は存在しない。 > >>もし私が「私が見出した世界」という本を書くとすれば、そこでは私の身体について報告がなされ、またどの部分が私の意志に従いどの部分が従わないか、等が語られねばならないだろう。即ちこれが主体を孤立させる方法であり、むしろある重要な意味で主体は存在しないことを示す方法なのである。というのもこの本では主体だけが論じることのできないものとなるであろうからである。 > >>5.632 主体は世界に属さない。それは世界の限界である。 > >>************************************
>>そういえば、ウィトゲンシュタインは生涯に自らでは、一冊しか書いていないんでしたね。 >>それが引用いただいた『『論理哲学論考』になるのですね。 > > そうです。
はい。
> >>もし私が「私が見出した世界」という本を書くとすれば、そこでは私の身体について報告がなされ、またどの部分が私の意志に従いどの部分が従わないか、等が語られねばならないだろう。即ちこれが主体を孤立させる方法であり、むしろある重要な意味で主体は存在しないことを示す方法なのである。というのもこの本では主体だけが論じることのできないものとなるであろうからである。< > >>主体を孤立させる方法であり、同時に、主体は存在しないことを示す方法でもある、と読んだのですが、この二つが両立するとされるあたりが説明が難しいけど、おもしろく感じます。 > > 言語で語れる私に関することを記述していけばいくほど(本に書いていけばいくほど)、語れない主体が孤立させる(語れるものから孤立し指し示す、即ち浮き上がらせる)方法と読解してます。
言語で語れる私についてはいくらでも言語を用いて語ることはできる。 しかし、語れない主体についてはいっこうに語ることはできない。 ということでしょうか。
ふと思ったのは、そもそも主体というのは人間独自の思考によって設定されているものであり、言わば人間の思考によってのみ(言語によってのみ)存在させられているものなので、主体の「本質」について語ろうとしても語れるものではないのではないか、ということ、それをウィトゲンシュタインは引用文で言おうとしているのかな、ということです。
そして、
>主体は世界に属さない。
とは、「主体というのはそもそも存在しない」という意味? とも思いました。
> 例のカニッツァの三角形みたいなイメージで捉えています。
あの図というのは、ウィトゲンシュタインが考えたものなのでしたっけ? それともそれ以前からあるものでしたか? 図自体は何度かパニチェさんに提示いただき拝見したのですが・・・ 既に教えていただいていた私が忘れたのだとしたらすみません。
実はあの図。 これまでは拝見してもぴんと来なかったんですよ。 でも今回は理解できた気がします。 黒い三つの丸いパックマンみたいなのが、三人の人間。 そして、対角線上のそれぞれの頂点が、それぞれの人間の主体になるんでしょうね。 主体、〈私〉と言い換えてもパニチェさん的にはいいのだと思うのですが、それはそれぞれの本人にしか知りえない、というのを表している図なのかな、と。
>>>またどの部分が私の意志に従いどの部分が従わないか、 >>これは、心臓の動きなどを自ら制御できないとか、そういうことを言ってるのかな、と考えました。 > > 世界内に存在する身体性も含めた空間や物質に関して「私の意志に従う」ものが自であり、「従わないもの」が他であるというような自他の境界みたいなものだと私は読解しています。
なるほど。 自分のものとされている例えば心臓は、自分では制御できない(しつこいな〜 (笑)んですが、それは「自」ですか、それとも「他」と考えられますか?
>>何も読んでない私が、この部分だけを拝見していろいろ言えるものではないですけど、「超難解だろうけどおもしろそう」と思いました。 > > 難解ですね。定まった読解もないと思います。 > だから違う方が違う説明もあるかもしれないので、それも参考にして下さい。
なんでウィトゲンシュタインは一冊しか書かなかったんでしょうね。 哲学で大人気だし、たくさんの解説書も出されているほどなのに。 ニーチェのように何冊も出していれば、言説がわかりやすかったのかもしれないですね。
私自身に関しては、今、『ツァラトゥストラ』で一杯なので、ウィトゲンシュタインの解説書までは手が出せないし、なにしろ去年、永井さん解説のを買って少し読んだけど、わからなすぎで途中でやめてますからねぇ。。。(´;ω;`)ウッ…
で、読んでもいないのに、興味本位に自由奔放にレスして、申し訳ない気持ちでもあります。。。
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