| 「「データ万能」に違和感
☆人工知能(AI)が人間活動のほとんどを代替する近未来、人間の意識などは不要になるのか。
そんな問いを投げかける問題の書「ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来」の邦訳が9月、発売された。
名著「サピエンス全史」を著したイスラエルの歴史学者、ユバル・ノア・ハラリ氏(42)の新著だが、読後、「何かが変だ」という違和感が残った。
数千年にわたり人類を動かしてきた神から、ルネサンス期を経て人間自身が重視される数百年が過ぎ、いずれはデータがすべてを動かすようになるー。
そんな可能性が示されているが、データ、つまり情報技術を持ち上げすぎではないのか、という疑問が浮かんでくる。
そんな疑問を神経科学とデータ、AIに造詣の深い慶応大教授でヤフーの最高戦略責任者(CSO)の安宅和人さん(50)にぶつけると、彼自身も似たような違和感を抱いていた。(藤原章生)
続く。
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