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Re[27]: 罪を憎みて人を憎まず
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□投稿者/ みのり -(2023/07/02(Sun) 20:12:01)
| 田秋さん、こんばんは。 投稿ありがとうございます。
■No31449に返信(田秋さんの記事) > みなさん、こんにちは。 > > 横レス失礼します。 > > 「罪を憎みて人を憎まず」は孔叢子(くぞうし)の刑論第四を出典としています。要約は以下の通りです。 > > 子張が尋ねた。 > 「裁判官が、赤子を育むように慈愛を以て判決を下すことは可能でしょうか」 > 孔子が答えた。 > 「できるよ。昔の裁判官は、(罪を犯した人の)心根を悪(にく)むがその人間を悪(にく)むことはなかった。罪を犯した者がいれば、その長所を探し求め、その上で長所なければ刑を与えた。このように裁判官は人の人情に沿って判決を下した。しかし今の裁判官は、心根を悪まずその人自体を悪むという風である。これはいにしえの道に反している」 > > === > 「長所」と訳したところは原文は「生かすに足る」となっています。 > また「赤子を育む」は「書経」の康誥篇を出典としています。 > > 孔叢子は古代中国の儒家の書物。秦漢から魏晋の間頃に成立したようです。 > > 原文 > 《書》曰:「若保赤子。」子張問曰:「聽訟可以若此乎?」孔子曰:「可哉!古之聽訟者惡其意,不惡其人,求所以生之,不得其所以生,乃刑之。君必與眾共焉,愛民而重棄之也。今之聽訟者不惡其意,而惡其人,求所以殺。是反古之道也。
現代風にいうと、心から悔いているか、情状酌量の余地があるかによって、慈愛をもって判決を下す(その分、刑を軽くする)ということになるのでしょうか。 遥か古代にこのような判決を勧めていた孔子は素晴らしいですね。
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