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No31449 の記事


■31449 / )  罪を憎みて人を憎まず
□投稿者/ 田秋 -(2023/07/02(Sun) 18:35:58)
    2023/07/03(Mon) 07:27:17 編集(投稿者)

    みなさん、こんにちは。

    横レス失礼します。

    「罪を憎みて人を憎まず」は孔叢子(くぞうし)の刑論第四を出典としています。要約は以下の通りです。

    子張が尋ねた。
    「裁判官が、赤子を育むように慈愛を以て判決を下すことは可能でしょうか」
    孔子が答えた。
    「できるよ。昔の裁判官は、(罪を犯した人の)心根を悪(にく)むがその人間を悪(にく)むことはなかった。罪を犯した者がいれば、その長所を探し求め、その上で長所なければ刑を与えた。このように裁判官は人の人情に沿って判決を下した。しかし今の裁判官は、心根を悪まずその人自体を悪むという風である。これはいにしえの道に反している」

    ===
    「長所」と訳したところは原文は「生かすに足る」となっています。
    また「赤子を育む」は「書経」の康誥篇を出典としています。

    孔叢子は古代中国の儒家の書物。秦漢から魏晋の間頃に成立したようです。

    原文
    《書》曰:「若保赤子。」子張問曰:「聽訟可以若此乎?」孔子曰:「可哉!古之聽訟者惡其意,不惡其人,求所以生之,不得其所以生,乃刑之。君必與(※)共焉,愛民而重棄之也。今之聽訟者不惡其意,而惡其人,求所以殺。是反古之道也。

    (※)
    https://kanji.jitenon.jp/kanjit/9982.html
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