| pipitさま
ips細胞のイメージで「構想」を捉えようとしてるみたいですが、それだったら”卵子”の方がいいかもしれません。未授精卵子の細胞質には初期化因子が含まれてることが想像できるから。
「構想力」の日本語訳の「構想」というのは原本ではどのような語となっているのしょうか?教えていただけるとありがたいです。
というのは、フッサールの『デカルト的省察』(FD)では「構成」と訳されているものがあります。訳注を書き写してみます。
〔構成Konstitution:超越論的現象学は「超越論的主観性における世界の構成」を解明するもので、「構成」はその中心概念の一つではるが、フッサールの用法は必ずしも明確ではなく、あたかも「自我が世界を構成=創造する」かのような誤解も生み、フッサール自身が「意味形成」と「創造」の間で動揺していたという、フッサール晩年の助手オイゲン・フィンクの指摘もあり、その解釈をめぐって議論されてきた。考慮すべきなのは、フッサールがしばしば「構成されるsich konstituieren」という再帰動詞の形を使っていることである。なお、「構成的konstitutive」という形容詞をフッサールは、このような「構成の問題に関わる」ものを形容するのに使っているので、むしろ、「構成に関わる」と訳した。〕
また、3277で、ななしさまが<A構築主義 自分に現れてくる現象のみ対象でカントやフッサール、ニーチェなど>とおっしゃていましたが、FD)FDの訳注では、 〔フッサールは、「構成Konstitution」とは区別して、「構築konstruktion」という語を、根拠のないまま上から理念を無理矢理押し付けて作り上げてしまう、という意味で使っている。〕 ななしさまの「構築主義」がどのようなものかはわかりませんが、「構築」という語だけからみたらフッサールの場合は違うんじゃないかと思ってます。
なんか丁寧に書こうとすると疲れます。
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