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■32007  Re[81]: es―「それ」
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2023/07/29(Sat) 15:09:35)
    うましかさんが提示してくれた、
    No31913だっけ?
    二コラオス・ルキデリス著『それが考える』――ニーチェのアフォリズムをめぐる歴史哲学探究――木本伸
    読んでみたよ。

    NのNLの木田さんの、っていうことになるのかな?

    わたしの感想からいうと、「よくわかんなかった」、で〜す。

    NLさんはわたし知らないけど、取り上げてるのが『善悪の彼岸』17だから、ちょっと関心があって。
    わたし持ってる訳本は、
    【ニーチェ著『善悪の彼岸』1885-86/木場深定訳/発行者山口昭男/発行所岩波書店1970】ね。
    第一章哲学者たちの先入見について――17。
    前はあまり注目しなかったんだけど、あらためて見て見ることにした。

    17のところ、わたしが持ってる本の訳を書き写して見ると、
    *****************
    論理学者たちの迷信に関して言えば、私はこれらの迷信家たちが承認したがらない一つの小さな簡短な事実を幾度となく繰り返して倦(う)まないつもりだ。――すなわち、一つの思想というものは、「それ」が欲するときにやって来るもので、「われ」が欲するときにやって来るのではない。従って、主語「われ」が述語の「思う」の条件である、というのは事態の一つの偽造である、と。それは思う、と言っても、しかしこの「それ」こそはまさにあの古く有名な「われ」にほかならないとするのは、穏当な言い方をしても、単に一つの仮説、一つの主張に過ぎず、いわんや「直接的確実性」などではないのだ。結局のところ、この「それは思う」と言うのさえすでに言い過ぎである。この「それ」がすでに事の成り行きの解釈を含んでおり、この成り行きそのものには属しない。ここでは文法上の習慣に従って「思うとは一つの活動であり、あらゆる活動には活動している者が属する、従って――」という風に推論されるのである。ほぼ同様の図式に従って、更に昔の原子論は、作用する「力」に対してなおあの微粒子的物質、そのうちに力が存し、そこから力が作用する物質、つまり原子(アトーム)を求めた。より厳密な頭脳の持ち主たちがついにこの「地球の残渣」なしにやってくることを知った。そして恐らくいくつかはこれに慣れるであろうし、また論理学者たちの側でもあの小さな「それ」(あの名誉ある古い「われ」の揮発であるところの)なしにやって行けるようになるであろう。
    *****************

    これと、木本さんの訳?のと比較しながら17について考えて見た。

    木場さんのは「われ」、木本さんのは「私」、どうやら「ich」をこのようにそれぞれ訳しているみたい。「es」は両者とも「それ」。
    わたし「それ」が「es」の訳だと知らなかった。ここでは、「ich」を「私」、「es」を「それ」ってするね。

    わたしの問題は、
    (1)「es」(それ)と「ich」(私)の違いは?
    (2)ニーチェの言う「es」ってどういうの?
    もう一つ、
    (木場さん訳)
    『この「それ」がすでに事の成り行きの解釈を含んでおり、この成り行きそのものには属しない。』
    (木本さん訳?)
    『この「それ」が事象の解釈をふくんでおり、事象自体の内容ではない。』
    っていうところ、な〜んか気になるんだけど、これについては書けないと思う。
    これからのわたしの喋りのメインは、(2)。

    つづく。


    パニさん、なんか言いたそう〜?
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