HOME HELP 新着記事 ツリー表示 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

ログ内検索
・キーワードを複数指定する場合は 半角スペース で区切ってください。
・検索条件は、(AND)=[A かつ B] (OR)=[A または B] となっています。
・[返信]をクリックすると返信ページへ移動します。 (*過去ログは表示されません)
・過去ログから探す場合は検索範囲から過去ログを選択。

キーワード/ 検索条件 /
検索範囲/ 強調表示/ ON (自動リンクOFF)
結果表示件数/ 記事No検索/ ON
大文字と小文字を区別する

No.29540 の関連記事表示

<< 0 >>
■29540  Re[39]: 地の上の図
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2023/02/11(Sat) 14:01:48)
    心にうつりゆくよしなしごと

    【モーリス・メルロ=ポンティ著 『知覚の現象学』 中島盛夫訳 発行所 財団法人 法政大学出版局】のなかに、
    ******
    『知覚の研究を始めるにあたって、われわれは、「感覚」という一見、直接的で明瞭に思われる概念に、言語の中で出会う。例えば、私は赤、青、熱さ、冷たさを感覚する、という。だが、やがてこの概念がおよそ不明瞭な概念であり、古典的な分析が知覚という現象を取り逃したのも、この概念を認めたためであることがわかってこよう。・・・
    ・・・・
    一様な地(fond)の上に白いしみがあるとしよう。しみを構成するすべての点は、それらを「図」(figure)たらしめるある「機能」を共有している。図の色は地の色より濃密で、いわば抵抗性が強い。白いしみの緑はそれに「属して」いて、同じようにそれと隣接する地には結びついていない。しみは地の上に置かれているように見え、地を中断してはいない。いずれの部分もそれが実際含んでいるより以上のものを告知しているのだから、こんな初歩的な知覚でも、すでに一つの意味を担っているのである。』
    ・・・・・
    『地の上の図ということは、まさに知覚的現象の定義にほかならないのであって、この条件がそなわらなければ、いかなる現象も知覚とは言われないのでる。知覚されるもの「あるもの」はいつでも他のもののさなかにある。それは常に「野」(champ)の一部をなしている。全く一様な平面で、知覚されるべき何ものも提示しないようなものは、いかなる知覚の対象ともなりえない。現実の知覚の構造だけが、知覚することの何たるかを、われわれに教えることができるのである。』
    ・・・・・   
    (p28)
    ******

    これを絵にして見たのが添付したの(これがわたしの主文ね)。ほら、絵で描くととっても簡単になる。

    白いシャツの上のオレンジ色の染み。でも、シャツがオレンジ色だったらその染みに気づかないかもしれない。
    「白いシャツ」が「地」で、「オレンジ色の染み」が「図」ね。

    フッサールの言う「対象へ向かう志向と地平的志向性」かな。

    ん?あまりにもわかりやすくて、つまんなかったかしら。
1676091708.jpg/90KB
1676091708.jpg
/90KB
記事No.28764 のレス /過去ログ3より / 関連記事表示
削除チェック/



<< 0 >>

パスワード/

HOME HELP 新着記事 ツリー表示 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -