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■22989  野生の思考
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2022/05/01(Sun) 18:06:11)
    『野生の思考』をもうちょっと見ていって見るよ。

    【 第一章 具体の科学

    p1動植物の種や変種(1-1)の名を詳細に書き出すために必要な単語はすべて揃っているにもかかわらず、「樹木」とか「動物」というような概念を表現する用語のことは、昔から好んで話の種にされてきた(p1-2)。ところが、「未開人」(1-3)の抽象語の豊富さはただ文明語のみの特徴でないことを証明する他の例がいろいろあることを無視してきた。たとえば北アメリカ北西部のチヌーク語は、人や物の特質や属性を示すために抽象語を多用する。「この方法は、わたしの知っている他のいかなる言語よりもチヌーク語に多い」とボアーズは述べている。「悪い男が哀れな子供を殺した」がチヌーク語では「男の悪さが子供の哀れさを殺した」となる。また、女の使っている籠が小さすぎることを述べるのに「女は、はまぐり籠の小ささの中にエゾツルキンバイ(1-4)の根を入れる」という。
    それに、どの言語においても、語彙の穴を埋めるのに必要な手段を文脈や統辞法が提供するものである。また次の例のように、逆の場合、すなわち極めて一般的な用語の方が種名にまさって用いられる場合が、おなじく野蛮人の知的貧困の証拠として利用されることを見れば、前節にあげたような言い方の偏向性は明白となる。 】

    訳注
    (1−1)〔本書に出てくる生物学上の分類単位を上位から順に並べると、目(ordre)、科(famille)、属(genre)、種(espece)、変種(variete)である。ただしこれらは、フランス語ではあらゆる分類に用いられる一般用語でもある。したがって現在行われる生物学の系統分類を一つの特殊ケースとする分類一般の基礎を問題にし具体例の多くが民俗分類である本書では、当然ながらこれらの用法は生物学用語としての使い方に必ずしも一致しない。なおgenreとespeceとは分類学のもっとも基礎的な単位であり、「属」、「種」と訳されている場合でも、単に分類体系の中間的二次段階ではなくて、論理学でなら類概念と種概念を示す基本的対立語(形容詞generique/specifique, general/special)であることに留意する必要がある。〕

    (1−2)〔たとえばレヴィ=ブリュル『未開社会の思惟』(山田吉彦訳、岩波文庫)上巻、第四章(とくに214項)参照。〕

    (1−3)〔人間について用いられたprimitifsを「未開人」、sauvagesを「野蛮人」と訳す。Sauvagesは文明人と対立的に使った古い用語であり、現在はほとんど誰も用いないので、本書にこの語が用いられておれば、とくに断ってなくても昔の誰かの言い方を引いているのである。それに対してprimitifsは社会進化説以来sauvagesにとって代わった用語で、現在もかなり広く用いられている。ところがレヴィ=ストロースは、進化説や自民族中心主義の臭いのあるところのprimitifsも自分の用語としては用いない。したがってコンテキストから彼自身の用語ではないことがわかる場合でなければ、括弧に入れるか、「いわゆる」をつけて用いる。なおレヴィ=ストロースがよく使っているindigenes(語原的には「その土地に生まれた人」を意味する)は、サルトル邦訳を含めてふつう「土人」、「土民」、「原住民」と訳されているが、著者の考え方を考慮して、人種的偏見とコロニアリズムの臭いのするこれらの訳語を避け、若干の無理を承知の上で一般的には「現地人」とし、「原住民」の方はオーストラリアのaborigenesやアメリカ・インディアンのように、自分の住んでいた土地を奪われてしまった人々のみに用いることにした。〕

    ここでの訳注を整理すると、
    *primitifs→「未開人」
    *sauvages→「野蛮人」
    *indigenes――「その土地に生まれた人」→「現地人」
           「自分の住んでいた土地を奪われてしまった人々」→「原住民」
    かな。
    「自分の住んでいた土地を奪われてしまった人々」で、ほかの語として「先住民」っていうのもあるかも。

    人類(人間)の呼び名に、いろんなのが出てきてる。
    「野蛮人」「未開人」「文明人」

    ネットで調べて見たら、
    「野蛮人」
    1 未開人。蛮人。
    2 粗野で教養がない人。不作法で粗暴な人。
    「文明人」
    文明社会に住む人。また、高い水準の文化を身につけている人。

    自称文明人から見て、野蛮人・未開人っていう呼び名になるのかな?
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