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■16783  超越論的感性論 第一項:U−2
□投稿者/ うましか -(2021/09/25(Sat) 17:02:43)
    続きです(・ω・)ノ

    *******

    ◆私は、感覚に属するものがそこでは何ひとつとして見いだされない全ての表象を(超越論的な意味において)純粋な≠ニ名づける〔nenne〕。そうすると、感性的な直観一般の純粋な形式は、心のうちでア・プリオリに見いだされるであろうが、現象の全ての多様なものは、この純粋な形式のうちで、或る種の関係において直観されるのである。感性のこの純粋な形式はそれ自身も純粋な直観≠ニ呼ばれる〔heissen〕だろう。それで、私が物体の表象から、悟性が物体について思考する、たとえば実体、力、分割可能性などを分離し、同様に、物体のうち感覚に属するもの、たとえば不可入性、硬さ、色などを分離しても、こうした経験的な直観のうちからなお或るものが、すなわち拡がりと形態が、私に残存する。これらの拡がりと形態は純粋な直観に属するのであって、この純粋な直観は、ア・プリオリに、感官ないしは感覚の現実の対象がなくとも、感性の単なる形式として心のうちに生ずるのである。

    --- No.16741からの続き ---

    ◇感性のア・プリオリな全ての原理についての学〔Wissenschaft〕を、私は超越論的感性論〔transzendentale Aesthetik〕≠ニ名づける。そのような学は、それゆえ超越論的原理論の第一部門をなす〔ausmacht〕が、純粋な思考〔reinen Denkens〕の諸原理を含み、超越論的論理学〔transzendentale Logik〕と名づけられる部門と対立する〔im Gegensatz〕。

    ◇それゆえ超越論的感性論において、私たちは第一に感性を孤立化させるであろうが、それは経験的な直観以外の何ものかを残存せしめないため、悟性が己の概念を通じてその際思考する全てのものを私たちが分離することによってである。

    ◇第二に、私たちはこの経験的な直観からさらに感覚に属する全てのものを分離するが、それは純粋な直観、つまり現象の単なる形式以外の何ものをも残存させないためである。このものこそ感性がア・プリオリに提供し得る唯一のものである。

    ◇この研究の場合には、ア・プリオリな認識の原理としての感性的な直観の二つの純粋な形式、すなわち空間〔Raum〕と時間〔Zeit〕とかあることが分かるであろうが、私は今やこの空間と時間の吟味にたずさわるであろう。


    →原佑訳上巻、p.147〜p.148参照(※翻訳は参照するが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません (;´・ω・))。◆〜は原典における段落とします。
    →今後、文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします(後に訂正、削除、修正等することがあります。)。また≠ナ囲まれた言葉は文中で強調されたものとします。


    *******

    U−1 No.16741
    T−1 No.16440、T−2 No.16454、T−3 No.16495
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