□投稿者/ SumioBaBa -(2025/04/15(Tue) 07:33:59)
| 〔5〕《存在選択の謎》の解消
世界W1に住む我々人間の視点に立つと、W1は「存在しない」ではなく「存在する」の方だけが選ばれているように見える。だから、《存在選択の謎》=「なぜW1は「存在しない」ではなく「存在する」の方だけが選ばれているのか?」というアポリアにも答が見付からない。
そこで「多世界解釈」W0=W1+W2+W3+…〔色即是空・空即是色〕を採り、存在し得るすべての世界W1、W2、W3、…が存在する、と考える。ただし、個々の世界W1、W2、W3、…はどれも確率的存在に過ぎず、どういう視点に立つかで「存在する」「存在しない」「不定」のどれにもなり得る、という在り方をしている。これをこう表現する。 存在し得るすべての世界W0、W1、W2、W3、…のそれぞれが a「存在する」+b「存在しない」(0≦a≦1、0≦b≦1)…[2]
これもまた、存在し得るすべての世界のそれぞれが、「存在する」(a=1、b=0)かもしれない、「存在しない」(a=0、b=1)かもしれない、「両方」(a≠0、b≠0)かもしれない、「片方」(a=1、b=0、または、a=0、b=1)かもしれない、とすべての可能性を考慮しているため、決して外れようがなく、証明不要のまま論理的必然性で恒真(トートロジー)である。
さらにどの世界W1、W2、W3、…についても、以下のトリプル・トートロジーが成立している。 「存在する」と認識する視点に立てば「存在する」…[2a] 「存在しない」と認識する視点に立てば「存在しない」…[2b] 「不定」と認識する視点に立てば「不定」…[2c]
例えばW1に住む人の視点に立つと、W1は存在確率1で「存在する」だが、W2は存在確率0で「存在しない」にもなる。W2に住む人の視点に立つと、W2の存在確率は1で「存在する」だが、W1は存在確率0で「存在しない」にもなる。W3=(1/√2)W1+(1/√2)W2を満たした世界W3に住む人の視点に立つと、W1もW2も存在確率は1/2ずつであり「不定」にもなる。
つまり、「空」W0=W1+W2+W3+…全体の中で見ると、[2][2a][2b][2c]という全部で4つのクアルト・トートロジーが成立しているだけである。「存在する」だけが選ばれている訳ではないので、《存在選択の謎》は事実誤認だったこととなって消滅する。
このように、「単世界解釈」だと《存在選択の謎》=「なぜW1は「存在しない」ではなく「存在する」の方だけが選ばれているのか?」というアポリアに答が見付からない。そこで「多世界解釈」を考慮する。すると本当は[2][2a][2b][2c]というクアルト・トートロジーが成立しているだけだったのだと解り、《存在選択の謎》も消滅する訳である。
参考文献 「真如」ですべてがトートロジー(1)〜(4) No41498,41547,41589,41662 仏教で解けない謎を量子力学で解く(1)(2) No41975,41976 量子仏教〔1〕〜〔4〕 No42050,42051,42067,42099
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