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No41225 の記事


■41225 / )  Re[49]: NO TITLE
□投稿者/ akaimi -(2025/03/16(Sun) 08:09:19)
    2025/03/16(Sun) 08:28:11 編集(投稿者)

    No41210に返信(akaimiさんの記事)
    > h−ttps://www.muji.net/lab/living/200401.html
    >
    > 無印良品が提供しているコラム。
    > これをます読んでみたいのでお借りしました。

    以下、引用させていただきました。

    ・・・・・・

    ブラックホールの謎
    太陽の30倍以上もある大きな恒星が「死」を迎えると、自らの巨大な重力で内側に向かって崩壊が始まります。自分の重さで自分を押しつぶし、どこまでも星は圧縮され続け、ほとんど無限の密度を持つ一点にまで凝縮されます。想像を絶する巨大な重力の影響で、この「点」からは光すら脱出できません。外からは見ることができない「ブラックホール」が誕生するのです。
    光すら飛び出せない「ブラックホール」の中を覗くことは誰にもできません。だから、ブラックホールの中は、長い間謎に包まれていました。その謎のひとつが、ブラックホールに落ちていった「モノの情報※1」はどうなるかというものです。

    物質の情報は消えてしまうのか?
    「モノ」はいろんな情報を含んでいます。色や形や大きさ、構成している分子や原子の配列など。そういった情報は、ブラックホールの中に落ちていくと、どうなるのでしょう。ブラックホールは、光も出てこない暗黒の世界です。そこは一度足を踏み入れたら二度と戻れない"別世界"のようなところ。そこで多くの科学者は、ブラックホールに落ちていった「モノの情報」は、巨大な重力によって無限小にまで押しつぶされ、消滅してしまうと考えました。
    ところが、この考えに異を唱えた人がいます。イスラエルの物理学者ベケンシュタインです。彼はブラックホールに落ちた「モノの情報」は消えるのではなく、別の場所に保存されるのだと主張しました。その"別の場所"というのは、ブラックホールの外側を取りまく球面状の「事象の地平面※2」です。つまり、ブラックホールをシャボン玉に見立てれば、内側に入った「モノの情報」は、外側の虹色が渦巻く球面上に保存されるというのです。ベケンシュタインのこの説は、当初学会から猛反発をくらいました。しかし、後にスティーブン・ホーキングの研究によって、数学的に正しいことが立証されたのです。

    この世はデジタルでできている?
    ベケンシュタインの説をさらに推し進めたのが、ノーベル物理学賞受賞者のゲラルド・トフーフトやスタンフォード大学教授のレオナルド・サスキンドです。彼らの発想は突拍子のないもので、ブラックホールの原理から、「この現実世界にあるモノ・コトのすべては、どこか遠くにある二次元平面に書き込まれたデータの投影にすぎない」という結論を導き出したのです。しかも、さらに驚くのは、彼らがこの世をアナログではなくデジタルでできていると見なしていること。コンピュータが0/1の二進法で情報を記録するように、世界のモノ・コトのすべては0/1のデータで、空間領域の外側にある球面上にコーディングされているというのです。この理論は、三次元映像を二次元のフィルムに記録する「ホログラム」に似ていることから、「ホログラフィック理論」と呼ばれています。

    「ひも理論」による裏付け
    普段私たちが見ている映画は、デジタルメディアに記録された「情報」をスクリーン上に投影したものです。映画そのものは本質ではなく、実体はあくまでも記録メディアの方にあることを私たちは知っています。「ホログラフィック理論」が主張するのも同じこと。私たち自身の存在は投影された幻影に過ぎず、実体は宇宙のどこか遠くにある球面上に記録された「情報」だというのです。
    実は「ホログラフィック理論」とは別のルートから、同じようにこの世の"本質"を突きとめようとしている学問領域があります。「ひも理論」と呼ばれるものです。この「ひも理論」の研究者たちが到達した結論は、奇しくも「ホログラフィック理論」と同じものでした。別々の山を登っていたと思っていた研究者が、頂上でばったりと出くわし、両者が同じ山を登っていたことに気づいたのです。「ひも理論」の強力な裏付けを得て、「ホログラフィック理論」は、この研究分野のメインストリームに躍り出ました。いまや最先端の物理を研究している多くの科学者が、この理論を支持しているのです。

    「現実世界は、テーマパークの幽霊屋敷で見られるホログラムのようなもの」。こんな珍説を「はい、そうですか」とすんなり受け入れることはできません。しかし、16世紀にコペルニクスが「回っているのは太陽ではなく地球だ」と唱えたときも、多くの人は同じような反応を示したのではないでしょうか。つまり、「そんなバカげたことはありえない」と。
    まだ、「ホログラフィック理論」が正しいと決まったわけではありませんが、宇宙の真の姿を記述した有力な学説のひとつとして注目されていることは確かです。今後、この学説がどのような形で発展し、証明されていくのか。世界中の人々が固唾を飲んで見守っています。

    ※1「モノの情報」という表現は厳密にいえば正しくありません。モノが持っている秩序の度合いを表す「エントロピー」という言葉を使うべきでしょう。しかし、エントロピーの概念は一般の人には分かりにくいので、あえて誤解を恐れずに「モノの情報」という言葉を使用しました。

    ※2「事象の地平面」については3月18日公開のコラム(前編)で説明しているので、こちらをご覧ください。

    ※参考図書:
    「隠れていた宇宙/ブライアン・グリーン著 竹内薫監修 大田直子訳」(早川書房)
    「ブラックホール戦争/レオナルド・サスキンド著 林田陽子訳」(日経BP社)
    「大栗先生の超弦理論入門/大栗博司著」(講談社)

    ・・・・・・

    ブラックホールに落ちた「モノの情報」は消えてしまうのではなくブラックホールの外側を取りまく球面状の「事象の地平面」に保存されるということが数学的にも正しいと立証された、これがホログラフィック宇宙論誕生のきっかけだったようです。

    そのブラックホールの原理から、「この現実世界にあるモノ・コトのすべては、どこか遠くにある二次元平面に書き込まれたデータの投影にすぎない」という結論が導き出された、とあります。
    ええっΣ(・□・;)と驚くばかりですが、やはり前にも書いたように、もしかしたらですが、般若心経で言ってることは偶然にしても同じようなことに思えます。
    科学の知見で立証されつつあることを遥か昔の人たちが瞑想に入ることによって把握していたのだろうか。
    瞑想に入ることにより(数学的に立証するということではもちろんないけれど)、情報にアクセスできたのだろうか、と考えてしまいます。

    >世界のモノ・コトのすべては0/1のデータで、空間領域の外側にある球面上にコーディングされている<

    ということが正しいなら、人間がデータにアクセスすることも不可能ではないと考えられるのではないか?

    >「ホログラフィック理論」とは別のルートから、同じようにこの世の"本質"を突きとめようとしている学問領域があります。「ひも理論」と呼ばれるものです。この「ひも理論」の研究者たちが到達した結論は、奇しくも「ホログラフィック理論」と同じものでした。<

    「ひも理論」研究の大栗博司さん。このコラムの参考図書としての部分にお名前が出てますが、この先生、仏教学者の佐々木閑さんと本で対談されている方です。
    (私は物理学ももちろんまったくわからないので、その本で初めてお名前を知りました。)
    その対談本、対談本とはなってるけど実際に対談になってる部分は少なく、それぞれの専門分野での執筆が一冊になったという本ではあるんですが、その本の大栗さんの執筆部分を中心に再読してみようと思います。
    一度読んではいるけど、まぁ難しいんですよ。。。
    とてもさらっと一見わかりやすいんだけど、なに言ってるかわからん。。という感じでした。(わかる人にはわかるけど私にはわからない、ってことだと思います^_^A)

    それにしても。

    >私たち自身の存在は投影された幻影に過ぎず、実体は宇宙のどこか遠くにある球面上に記録された「情報」だというのです。<

    これが本当だとなったとしたら、世界観はひっくり返りそうじゃないですかぁ!
    (カントの言う、物自体と現象。その関係性まんまだということにも、カントに対して驚きます。そうなると、プラトンのイデア論というのも時代性を考えればまったく荒唐無稽なものなどではない、むしろすごい知見というか直感だと言えそうです。)
    戦争などしてるの馬鹿らしい、だって幻影なんでしょ、幻影が戦争してどうすんねん、気楽に仲良く生きようや、ってならんかな。
    私はそういう気分にだんぜんなるんですよね。
    だからこれが立証されて、人類みんなが「そうだったんかい(Σ(・□・;)って平和な未来が訪れることを期待してしまうのです。
    でも、そうではなく、幻影なんだったら何してもええよね、幻影なんだったら殺しあってもかまわんじゃないか、っていう逆パターンに走る人も現れる可能性も高いとも想像できてしまうんですねぇ。。。
    ホログラフィック宇宙論がとても難しいのももちろんのこと、人々の倫理観をも変動させる可能性さえある理論なのかもしれない、と、そんなふうに私としては感じます。
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