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No36684 の記事


■36684 / )  Re[29]: 時間論の系譜
□投稿者/ rest -(2024/03/02(Sat) 09:21:27)
    2024/03/02(Sat) 09:32:09 編集(投稿者)
    2024/03/02(Sat) 09:29:56 編集(投稿者)


    > 追記6.「明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」(親鸞)
    >諸行無常。明日でもいい、という思いから今ある機会を逃がしてしまうことの教訓。未来も、過去も大切だけれども最も大切なのは「今」ということのようだ。実在しているのはこの「今」という現在のみだ。しかも自由意志は現在にしか存在していない。相対論のようなB系列の時間は映像フィルムのように過去も未来も実在するという立場だから自由意志はなく運命論に支配されてしまう。自由意志を尊重するカント的な時間論の方が親鸞の教えと相性がいいように思える。

    追記7.「すなわち未来も過去も存在せず、また三つの時間すなわち過去、現在、未来が存在するということもまた正しくない。それよりはむしろ、三つの時間、すなわち過去のものの現在、現在のものの現在、未来のものの現在が存在するというほうがおそらく正しいであろう。じっさいこれらのものは心のうちにいわば三つのものとして存在し、心以外にわたしはそれらのものを認めないのである。すなわち過去のものの現在は記憶であり、現在のものの現在は直覚であり、未来のものの現在は期待である。」(アウグスティヌス著『告白』下p123 岩波文庫)

     時間の起源は日時計から始まり、太陽の日周運動を利用して太陽の時角の推移から時刻を定め、影を利用して視太陽時を計測する装置を発明した。そしてエジプト文明においてナイル川の増水や種まき、収穫の時期を予測するため、太陽の年周運動から1年を365日とする太陽暦が作り出された。
     時間は人類のはるかな祖先が作り出した概念であり、社会的約束事でありルールだということは間違いない。B系列のような実体はない。

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