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Re[58]: ラムジーの最愛の楽章
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□投稿者/ knowingitself -(2024/02/18(Sun) 13:20:21)
| floraさん こんにちは
>>ウィトゲンシュタインの「哲学探究」では、「序」において、ラムジーとスラッファによるところが多いと記されている。ラムジーとは、彼の人生の最後の二年間、数えきれないほどの会話の中でウィトゲンシュタインの考えについて彼と議論したと。ラムジーは「論理哲学論考」の翻訳者にして批判者だった。 > > 「論理哲学論考」の翻訳者は、(主翻訳者)チャールズ・ケイ・オグデン、とラムジー自身だったと思いますが、ラムジーはオグデンの翻訳のどんなところに批判的だったのでしょうか? よろしくお願いいたします。
ラムジーは英語に翻訳されたものに批判的というより、原典としての「論理哲学論考」それ自体がもっている弱点・限界のようなものを指摘したのだと思います。「論理哲学論考」の素晴らしいさは評価した上でしょう。
以下、「哲学探究」の「序」からウィトゲンシュタイン本人の文を引用します。訳は鬼界影夫さん。
引用開始
というのは、十六年前に再び哲学に関わり始めて以来、あの最初の本に書き記したことの中に私はいくつもの深刻な思い違いを認識せざるを得なかったからだ。私の考えがフランク・ラムジーから経験した批判は、これらの思い違いを自覚する上でーー自分ではその程度が評価できないくらいにーー大きな助けとなった。彼の人生の最後の二年間、数えきれはいほどの会話の中で私の考えについて彼と議論した。
1945年1月 ケンブリッジ
引用終わり
上記引用のなかの「あの最初の本」とは、「論理哲学論考」です。
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