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solipsismについてのメモ12
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□投稿者/ うましか -(2023/12/14(Thu) 00:46:13)
| 2023/12/17(Sun) 15:34:28 編集(投稿者)
◇ 長田陽一『他者認識における他性について』,2002年
・https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/57446
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p.298より。(段落付け、強調≠ヨ変更、*1は私うましかによる)
>それでは,フッサール現象学では,他者はどのように現れるのだろうか。
竹田(1989)〔*1〕)によると,フッサールの言う「間主観性」とは,私と他者がともに唯一の世界の中にあるという確信をもちあっているその関係のことではなく=C
「“他我が<私>と同じ<主観>として存在し,かつこの「他我」も<私>と同じく唯一無二の世界を確信しているはずだ”という<私>の確信≠意味する」
とされる。
つまり間主観性とは私と他者との相互関係のことではなく,主体の確信の構造のことである。
フッサールの他我論は,意識の志向的統一を土台に据えることによって,他者の心を,自分の思いを相手に類比(移し入れ)するという,感情移入あるいは思い入れ (Einfuehlung)によって了解する。<
*1 竹田青嗣『現象学入門』、p.131〜132参照
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