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Re[80]: コンパクトシティ
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□投稿者/ 田秋 -(2023/12/04(Mon) 10:01:51)
| おはようございます、akaimiさん
うちの町でも立地適正計画という名前の下にコンパクトシティの理念が導入されています。但し、それを市が本腰をいれて積極的に推進しているのかどうかは街並み(の変化)を見ただけではよくわかりません。拡大=発展という考え方は根強くあり、また旧市街の再開発よりも郊外の田畑を新たに市街化する方が経費が掛からないし、土地所有者の利害関係も単純なのでしょうね。
ウィキペディアでコンパクトシティを調べてみると 〈 1972年に発表された『成長の限界』という環境問題に焦点を当てた研究で「持続可能な開発」という考えの元になった本が始まりとされており、「環境負荷の低減」が重要な政策目標となっている 〉 とあります。
目を引くのは「持続可能な開発」という文言です。この後に「目標」を加えれば「持続可能な開発目標=SDGs」となり、国連がSDGsを掲げた2015年の、40年以上も前に既にこの政策を掲げていた訳です。
二つの関係を具体的に見てみると(番号付きがSDGsの目標、下がコンパクトシティの効果) 1:貧困をなくそう 都市を圧縮することにより行き届いた行政サービスが可能となる。商業地区を活性化し、雇用を生む。
3:すべての人に健康と福祉を 近隣に病院や高齢者施設、こども園がある
4:質の高い教育をみんなに 近隣に小中学校、図書館などがある
6:安全な水とトイレを世界中に 縮小することにより、上下水道のインフラの維持管理が容易になりコストも下がる。
7:エネルギーをみんなに。そしてクリーンに 同じく都市ガス、電線などの維持管理容易にななる。
8:働きがいも経済成長も 商店街の活性化
11:住み続けられるまちづくりを インフラの維持費を圧縮でき、災害時の救助や情報伝達が容易くなる
12:つくる責任つかう責任 再活用や共有が活発化し、無駄な廃棄を減らせる
13:気候変動に具体的対策を マイカー主体から公共交通主体へ などを挙げることができます。
コンパクトシティ政策の根本には人口問題があります。人口問題には増加問題と減少問題がありますが、今の日本は減少が問題となっています。統計から予測される日本の人口はこの先減り続けるとみられ、1億人を切るのは確実なようです。人口は減るのに町を大きくしていたのではスカスカの効率性の悪い町になるのは目に見えています。それをゆったりとした余裕ある生活と見做せれば良いのですが、多分、マイナスの要素がそれを上回るのだと思います。
長々と失礼しました m(_ _)m
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