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No32955 の記事


■32955 / )  種村剛の「エゴイズム」資料集(/・ω・)/
□投稿者/ うましか -(2023/09/09(Sat) 23:21:04)
    2023/09/09(Sat) 23:47:49 編集(投稿者)

    田秋さんご紹介の種村剛「エゴイズム」解説の引用集、とてもありがたいですね!m(__)m

    http://tanemura.la.coocan.jp/re3_index/1A/e_egoism.html

    私にとって、とくにありがたかった情報=◆をメモ(・∀・)
    *の記述はうましかによります。

    ◆「エゴイズム(egoism)」ということばは、「わたし」を意味するラテン語 ego と18世紀の哲学界において広く使用された接尾語 - ismus / ista を組み合わせた造語
    ◆この合成語は、J. アディソン編集の『スペクテイター』(1714年)において、代名詞の「わたし」を多用するあり方、もしくは自己自身のことばかり語る悪徳を意味する「自己中心癖(egotism)」としてはじめて登場

     * Wikipediaからスペクテイターの翻訳情報を確認(;´・ω・)。門田俊夫訳。
    https://www.i-repository.net/il/user_contents/02/G0000031Repository/repository/keidaironshu_066_001_249-271.pdf

    ◆C. ヴォルフは、確実に存在するのは自我のみであると主張するデカルト主義的独我論を「エゴイズム」と呼んだ

     * ヴォルフ自身が「確実に存在するのは自我のみである」という(デカルトの)主張を<デカルト主義的独我論>と称したかどうか、私には不明(;´・ω・)

     * 先述のNo.32884 における宮島論文は「18世紀における「エゴイズム」概念の登場と継承」について言及している。それによれば、ヴォルフは「このエゴイズムというテーマは、 大真面目に究明されることは稀であったが、一八世紀の精神的雰囲気の徴候を示しており、デカルト的な思惟に付随する特微的な現象と見なすことができる」と述べているとのこと。
     ・https://www.jstage.jst.go.jp/article/tpstja/19/0/19_KJ00003906009/_pdf/-char/ja

    ◆ヴォルフの影響を受けたカントは『人間学』第1篇第2節において、自分の判断を他人の悟性について吟味することを無用とみなす「論理的エゴイズム」、他人の評価を気にせず、自己自身の趣味に満足する「美的エゴイズム」、あらゆる目的を自己自身にのみ限定し、自分に役立つもの意外のものには何の利益も見いださないような「道徳的エゴイズム」の三つを区別

     * 先述のNo.32884 であげた倉本論文によれば、カントは『人間学』において「「一切の目的を自分の上だけに限り己れに役立つもの以外には何の効用も認めない幸福論者」を「道徳的エゴイスト」」と呼び、そうした幸福論者を「自己中心的な我執(selbstsuch)」即ち、独我論(solipsismus)に陥っている」としたとあります。
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/philosophy1952/1997/48/1997_48_227/_article/-char/ja


    *******

    「独我論」の二義性… 認識論的/道徳論的 ・・・(。´・ω・)?



    (/・ω・)/カントせんぱ〜い







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