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Re[22]: 眠れぬ夜のために。
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□投稿者/ エフニ -(2022/06/08(Wed) 22:27:20)
| ■No23444に返信(つばめさんの記事) > > こんばんは。 > > >>それとですね、当時の日本の美意識がありまして、「薄明幽暗の美」(はくめいゆうあんの美)といいます。 >> >>こういう微妙な陰影を好む趣味が、清少納言をはじめ当時の人にはあったのですね。 >> >>春はぼんやりした明るさ、夏は月や蛍が光る暗闇。 >> >>秋の夕暮れ、冬の早朝は、この「薄明幽暗の美」を表しているのです。 > > > そうですか。 > さすが哥哥。何でも知ってる♪ > > 薄明幽暗の美・・・というのがあるのですね。 > 教えていただけてうれしいです。 > > 平安時代の夜って真っ暗闇感が半端ないのですが、 > そんななかでほんの少しの光が差すころ、 > あるいは光が徐々に消えて行くころって > なにか好ましい感じがするのかなぁ。 > 個人的な感想ですが。 > > ・・・中国の文化に薄明幽暗の美ってあるのでしょうか。 > >
こんばんは〜廂
何でも知ってるというよりも、たまたま高校時代の古文の先生の話を覚えていただけですぅ。
薄明幽暗の美が、連綿と日本文化を通底して、谷崎の「陰影礼讚」に至ったのだと思います。
三島由紀夫は子供時代、今で言うところの上級国民の家で育ったのですが、それでも、戦後ある対談で、「ホントに昔の日本の家は暗かった。」と語っていました。
名作「銀の匙」の主人公のおばさん。
暗いところでいつも縫いものをして、目を悪くしていたのですが、ラスト近く、成人した主人公が、このおばさんに会いに行くと、ほとんど真っ暗な家のなかで、おばさんは針で縫いものをしていました。
梶井基次郎の「闇の絵巻」でも、東京の夜は、完全な暗黒とのことでした。
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