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Re[2]: 永遠平和のために
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□投稿者/ みのり -(2022/05/01(Sun) 08:32:02)
| ■No22974に返信(パニチェさんの記事) > 2022/04/30(Sat) 22:18:28 編集(投稿者)
パニチェさん、レスありがとうございます。
> ■No22973に返信(みのりさんの記事) > > >>カントは、晩年の著書『永遠平和のために』で、人間にとって永遠平和は自然状態ではなく、また、戦争を好む傾向が人間に生まれつき備わった特性のように思える、ということも述べているそうです。 >>個人的には人間には肉食獣と草食獣の両面があるように競争淘汰(弱肉強食)と共存共栄の相反する本能が同居していると思っているんですが、カントが人間は生まつき戦争を好む特性が備わっていると考えた理由や根拠って何なんでしょうかねぇ〜。 > >>・・・・・ >>国債の発行によって戦争の遂行が容易になる場合には、権力者が戦争を好む傾向とあいまって(これは人間に生まれつきそなわっている特性のように思える)、永遠平和の実現のための大きな障害となるのである。 >>・・・・・ >>NHKブックス100分de名著『カント 永遠平和のために 悪を克服する哲学』 >>萱野稔人 著 p36より引用 >>この部分は、萱野さんが、カント『永遠平和のために』中山元 訳から引用したもの。 >>ここに該当の文章はあるようです。 > >>また、 >>・・・・・ >>しかし戦争そのものにはいかなる特別な動因も必要ではない。戦争はあたかも人間の本性に接ぎ木されたかのようである。 >>・・・・・ >>ともカントは書いているそうです。 >>同書p37より引用。 >>(ここ、pipitさんも悪魔ちゃん宛で引用してくれてますね。) >>萱野さんの本を読む限りでは、なぜ、人間は戦争を好む特性があるとカントは考えたのか、の根拠や理由については触れられてはいません。 >>カントが道徳について書いた著作でも、「人間は悪に流されやすい傾向性がある」のように書かれている、というのを何かで読んだような気がします。 >>でも、根拠や理由までは書かれていなかったように思うんです。 > > そうなんですね。 > 全く他意はないのですが正直な感想を言えば上記のカントの文章も(pipitさんが引用していただいた文章も含めて)なんかピンとこないです。
pipitさんが純理トピで引用してくださった詳しいのを拝見すると、「勇気を示すために戦争をすることが人間にはある」というように書かれていますね。 う〜ん。。そうかな? と、ここについては私も感じます。 勇気をマウントするためにさぁ戦争でもするかな〜、なんてことではなく、何かしら自分に具体的な利益(領有権、支配権など)を求めて戦争はしかけられると、考えるので。
カントが戦争が起きにくくなる制度を考えて本にまとめてくれた功績は大きいのだろうな、と思っています。
>>個人的には人間には肉食獣と草食獣の両面があるように競争淘汰(弱肉強食)と共存共栄の相反する本能が同居していると思っているんです。
カントを離れて私の考えで書いてみますね。 パニチェさんの書かれている内容については、個人間での差があるように思うのです。 弱肉強食志向がとても強い人がいれば、共存共栄志向の強い人もいて。 また、一人の人においても、時と場合によってこの志向は変化する場合があり、中にはどんな非常事態であっても共存共栄志向の人もいると思います。 今、書いたのは、言動などとして表面に表れるものについてになるのかな。
人間の本能(表面には表れにくいもの)としてのそれらはどうなのか?と考えると・・・ 快と不快の快を人間は求めるのが本能だと思っていて、弱肉強食志向はわかりやすい形での快志向で、共存共栄志向はちょっとわかりにくいけれど、やはり、快を求めるものから発生していると思うのです。 だからといって、人間というのは醜いものだみたいには思わないです。 現実を見たいという志向が、私(みのり)にとっては快だからなのかもしれません。
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