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Re[23]: ザビビのふくろうさんへ
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□投稿者/ ザビビのふくろう -(2022/04/10(Sun) 00:26:17)
| pipitさん こんばんは。
私のヲタ話におつき合いくださって,ほんとありがとうございます。
ご紹介いただいた小山虎さんの記事,知らなかったのでありがたかったです。 カントからこういった話を始めるのは初めて見ましたけど,それを除くと内容的にも登場人物もほとんどが馴染みのあるものなのですが,初めて知ることも書かれており,大変面白く読めました。本になればよいのですが。
ヲタ話の最後に,ついでと言っては何ですが,小山さんの記事に出てきたA.チャーチによる決定可能性問題の話題と,今回私が二―クラに久しぶりに登場したウィトゲンシュタインの『論考』の話題との関係について少し触れます。 簡単に言うと,一階述語論理の任意の命題について,証明可能か否かを決定する一般的方法がないということをチャーチは証明したのですが,実は,これが,『論考』において提示された,全ての命題が要素命題の真理関数であるとする考えが誤りであるとする批判の,論理学上の決定的根拠になったものなんです。 まあ,何のこっちゃわからないと思いますが(笑),ウィトゲンシュタイン・トピで書いていたフォゲリンが批判の根拠としたのも,そして面白いことに,フォゲリンに対抗してウィトゲンシュタインを擁護したギーチの奥さんで,ウィトゲンシュタインの直弟子であり遺稿管理人でもあったE.アンスコムも,実はこのチャーチの結果から,『論考』の真理関数理論は間違いだと批判したんですよ。えっ,ややこしい?(笑)かまいません,読み飛ばしておいてください^^ 以上です。長々すみませんでした。
もう,レスは結構ですよm(__)m
PS: ちなみに,時代順で言うと,チューリングはアメリカのチャーチの下での留学からケンブリッジに戻り,その後,ウィトゲンシュタインの講義に出たんです。さらにちなみに,もう1人の大天才論理学者ゲーデルは,ニアミスはあったかもしれませんが,ウィトゲンシュタインと会ったことはなかったようです。
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