□投稿者/ pipit -(2022/01/09(Sun) 09:13:26)
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『カントとオートポイエーシス』山下和也先生、p16より引用 『さらに、感覚器官の感覚細胞に生じた攪乱は神経電位のパルスとなって、人間をはじめとする脊椎動物の場合、脳に集約される。 すると、神経細胞あるいはニューロンのネットワークをもつ脳は、やはり電位的にそれを処理して、今度は自分以外の生体器官を動かす電位パルスとして神経系に放出する。 もっとも、ニューロンを含め、生体器官を構成するすべての細胞システムはオートポイエーシス・システムとして自律性を保っているから、その作動は一〇〇パーセント連鎖しているわけではない。この典型が「睡眠麻痺(sleep paralysis)、いわゆる「金縛り」である。』 引用終了
上記のような電流回路(感じて行為する)は、一般的には、入力と出力、で理解されることが多いと思うのですが、 オートポイエーシス・システムの特徴の一つは、『入力・出力の不在』なので、 【攪乱】は起きるけど、システムは自律的に何かを行為する、というふうに捉えるのかな、と思いました。
============= 入出力不在についてのmemo No20254(オートポイエーシスの四つの性質)より >入力・出力の不在 【作動の閉域であるオートポイエーシス・システムを出入りするものは存在しないということである。(略)システムとその構造が区別されることを思い出してほしい。システムの作動に巻き込まれて構造を形成する環境は、しかし、産出プロセスという作動から成るネットワークに入り込んではいない。作動とは存在する位相が異なるからである。】< =============
ここらへんに関連して、『トラウマ』という現象の概念が頭に浮かんできました。 自分で自分に組み込み自分の行為がなされる。 このあたりについてまた書き込みしようと思ってます。 『トラウマ』という言葉と同時的に思い出した、リベラルアーツガイドさんのページを先に載せます↓
https://liberal-arts-guide.com/autopoiesis/ 【オートポイエーシスとは】定義・意味・理論をわかりやすく解説
お蕎麦食べに行ってきまーす (o^^o)
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