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No16050 の記事


■16050 / )  Re[55]: ノエシスとノエマ
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/09/04(Sat) 18:29:59)
    No14181の「現象学事典」の記述の中に、〔…彼の現象学的考察はcogito-cogitatumの、すなわちノエシスーノエマの相関関係を分析して記述する作業を通して…〕ってある。
    No12267でフッサールの『デカルト的省察』の訳注を紹介したけど、再びね。

    コトバクンのを調べて見た
    〔ノエシス・ノエマ noesis noemaギリシア語
    ドイツの哲学者フッサールの用語。フッサールによれば、意識の本質は「指向性」、つまり「――の意識」であることにあるが、その指向の仕組みは、ギリシア語で思考作用をさす「ノエシス」と、思考されたもの(対象)をさす「ノエマ」の両概念によって説明される。指向とは、意識が実的(レーエル)な作用としての自己自身を越え、対象的なものにかかわる超越の働きであるが、その際の対象が、思考されたものそれ自体としてのノエマ的―意味的な対象である。フッサールによれば、庭の樹木を意識している場合の「樹木の意識」における引用符内部の「樹木」は、たとえば燃やしてしまえばなくなる実在物としての対象ではなく、イデエルな「意味」的対象=ノエマとしての「樹木」である。「樹木の意識」という現象自身、燃えればなくなるような実在物ではない以上、その意識が指向的にかかわる対象も物的対象ではなく、ノエマ的対象である。[山崎庸佑]出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について〕
    っていうのもあった。ここでは「指向性」ってあるけど「志向性」のことだと思う。

    で、わたしのね。
    「ノエイン」は〈する〉っていう〈運動、働き〉のことで、「ノエマ」っていうのは〈その結果もたらされたもの〉って見てる。
    もっと簡単にしちゃって、〈すること〉(ノエイン)と〈されたもの〉あるいは〈したもの〉(ノエマ)。
    「考える」ということで見て見ると、「考える」(ノエシス)という作用によって「考えられたもの」(ノエマ)
    が出来上がる、っていうこと。

    いずれにしても、現象学では「ノエシス」と「ノエマ」を区別して見ている、っていうこと。
    こういう見方は、いろんな”ものこと”を見るときに、わたしには参考になってる。

    〈すること〉と〈されたもの〉を区別する見方は、「するもの」と「されるもの」の関係につながって、「するもの」を「主」、「されるもの」を「客」ってすると、「主体(観)」と「客体(観)」の関係にかかわることになって、で、「間(相互)主観性」の物語りになっていくんだけど、まだ上手に物語れない感じ〜。

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