□投稿者/ おくたがわ -(2021/08/31(Tue) 17:41:29)
| ■No15737に返信(つばめさんの記事) > >>「認知革命」という言葉が出てきます。 > >> この言葉の意味は、サピエンスの特徴が「言語を使って虚構を作り団結する能力」を持つことで世界制覇を行ったというようなものです。
虚構が力になるということは、信念だからですよね。その時点では虚構とは思っておらず真実だと思っている?
虚構だと見なすのは現代の基準で検証した結果なのかな。歴史が証明したとか、科学の発達とか。 しかし自然科学も、現代で暫定的に承認されている「よくできた説明」という考え方もできそうなら、虚構とは何か、と。 あるいは、言語を使って表現されるものは全て虚構、とか。 天使ちゃんの「幻想とは」にも関係するのかな。
サピエンス全史のその部分を憶えていないので、読めば自分が的外れと分かるかもしれないです。お気づきの場合は遠慮なく。
現代でも、基本的人権とか自由とかは「一致団結するための虚構」に限りなく近そうな。 ハラリはそれについても何か言っているのでしょうね、たぶん。
ところで、同時代でも異なる虚構(幻想?)を信じる集団同士での戦いがありそう。 現代でも。 科学 VS 疑似科学、ワクチン- 反ワクチン、ウヨ-サヨ、フェミニズム-弱者男性、などなど様々な対立。どちらも相手側の信念を幻想だと思っていそう。そうではなく相手が自覚的に騙していると考えがちな人もいるけれど。ワクチン陰謀論とか。
(科学に則っていると信じている場合でも)自らの支持する立場も虚構の一つでないとは言えないと自覚している人は良質。しかし、それを良質と考えるのも、自分個人の虚構(幻想)かもしれず。
> >> また、噂話(情報収集、情報交換)をするために言語が発達したとも書いてありました。
大概の人の脳は、人に関するゴシップ(噂話)を扱うときに最も活性化するらしいです(これ前にも書いたような気もする)。 たぶんその機能を数学の概念に活用できる人が数学者。彼らは数学が楽しくて仕方ない。将棋の読みに使える人がプロの将棋指し。 > 言葉はいろんな風に奥深いと思っています。 > 自分の気持ちを口にして伝わったような気になるのは > 共有している言葉の意味の範囲内で(たぶん)少し被るからだろうし > それをいちいち確認するようなことはしないから > 双方(発話者、受話者)意思疎通できたような気になっている。 > そして、(大概の人には)大まかに大事なことが伝わればよい・・ > みたいな性質がある(と仮定してます)ので > お互いに分かったような気分になって行動していて > 意外と齟齬がない。
伝わっているとある程度確信できるのは、行動が一致するときでしょう。 自分の言葉によって、予想した行動を相手が取る(返事の言葉も行動に含む)ことで、伝わっていると判断する。 予想した反応と異なるのに伝わっていると判断するとしたら、かなり幻想が入る。なんか理由があって予想と違う反応だけど伝わってはいるはず、という希望的幻想。 その幻想を持ち続けるのが困難なほど期待と反応が食い違い続けると、幻想を捨てる(実際には幻想の内容を取り換えるだけのことが多そう) 伝わっているという幻想を持てない反応が多い(≒ルールを共有できていない)相手は異なる社会に生きていると見なしたり。
> 言葉はもともと共同幻想と噂話のためのものと思えば、 > 個々の心の解決には程遠いような気もしますが、 > てか、ヒトが幻想を離れて生きていけるのか?と思えば > どうもそうでもないようなので、 > なんというのかなぁ > 二重の困難を感じたりしますが・・・ > 切り離せる幻想は切り離していく、という歩みが必要なのかもしれないかなと。
言葉による幻想を捨てる方法が仏教であったり他にも何らかの方法が追求されていたりするのかも。 それはおいといて できれば捨てた方がいいが自由に扱い難いのが「妄想」 自覚的に使いこなせるのは「空想」 幻想とは。
> ・・・ただ、基本的に(自分が)幻想を離れることができないのであるならば > 幻想が害にならない限り幻想の中で生きるのはいいんじゃないかと思わなくもないです。 > みんなで楽しく幻想の中で生きよう♪・・・ということになるのかな。・・・なんか悩む。
そこがツバメさんの楽観的なところかな。 私は、幻想が害になる方を考えてしまう。当人にとっても他者にとっても。 しかし幻想を排除できないなら、それを害にせず楽しみに生きる方法を追求するということもありなのかな。
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