□投稿者/ おくたがわ -(2021/08/29(Sun) 20:22:56)
| 2021/08/30(Mon) 15:03:21 編集(投稿者)
■No15737に返信(つばめさんの記事) こんばんは。
> 私もまだ上巻読み途中なのですが(最近読書の習慣がなくなってきたので)楽しくだらだらと読んでます。 > 納得できることが多く読んでいてすごい安心感がある。 > 友人がプレゼントにこの本と次の本(ホモデウス 上・下巻)のセット(計2冊)を > 送ってきてくれた
太っ腹ですね、友達。
>ダブった「サピエンス全史」は近所だったらおくったがわさんに プレゼントしたいくらいです。(笑)
残念ながら「投げる」の件で近所ではないと推測できています。
「サピエンス全史」を久しぶりに聴いているのですが、下巻の第19章「文明は人間を幸福にしたのか」の中で仏教について語られていました。 前に自分が書いたことと割と関係あったりすると思うので、先に紹介させてください。
** 幸福が外部の条件(富や地位など)とは無関係だということだけでなく、さらに、幸福は人の内なる感情にも依存しないというのが仏教のより重要な洞察だ。(これは幸福が内なる感情の状態にあるとする現代の生物学やニューエイジの考え方と対立する) むしろ、自分の感情に重きを置くほど、より好ましい感情への渇愛が強くなり、苦しみが増す。 よって、外部の成果を追い求めることだけでなく、内なる感情(好ましい感情)の追求をも止めよ、と仏陀は教えた。
・一生好ましい感情を求めて暮らすということは、毎日浜辺に立って、良い波だけを抱え込み崩れないようにして、悪い波は押し返そうと奮闘し続けること。 ある日それを止めて、波が砂の上に寄せては返すのをそのまま眺めるとき、静穏が訪れる。
.。o 個人的に、もの凄くよく分かる喩えです。前半のようなことばかりで明け暮れてきた愚かな私の人生。
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仏教に関する文章の信頼性の判断基準として(私が勝手に)採用しているポイントがさらりと語られていました。 こういうことを端的に言っている人はあまり(ほとんど?)見ないように思います。(まあ自分が寡聞なだけかも)
ツバメさんも書いている「納得できることが多く読んでいてすごい安心感」がここでも崩れない。
著者の理解力・洞察力が高くて、様々なジャンルの知見の核心を正確に捉えてるってことかなぁ
ここまででいいのに、余計なことを付け加えると、 その納得・安心ゆえに、どこを読んでも(聴いても)たぶん納得できるだろうから、続きはいずれまたでいいか。本は逃げないから、みたいな感じで、続けて聴かなかったのかなぁ 強い疑問が湧かないから、後回しになってしまうという。「純粋理性批判」と逆だな。
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