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No14006 の記事


■14006 / )  Re[50]: 永劫回帰
□投稿者/ みのり -(2021/06/12(Sat) 07:23:58)
    No13998に返信(パニチェさんの記事)
    > 2021/06/11(Fri) 22:20:21 編集(投稿者)
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    > ■No13976に返信(みのりさんの記事)
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    > 『最大の重し。──もしある日、もしくはある夜なり、デーモンが君の寂寥きわまる孤独の果てまでひそかに後をつけ、こう君に告げたとしたら、どうだろう、──「お前が現に生き、また生きてきたこの人生を、いま一度、いなさらに無数度にわたって、お前は生きねばならぬだろう。そこに新たな何ものもなく、あらゆる苦痛をあらゆる快楽、あらゆる思想と嘆息、お前の人生の言いつくせぬ巨細のことども一切が、お前の身に回帰しなければならぬ。しかも何から何までことごとく同じ順序と脈絡にしたがって、──さればこの蜘蛛も、樹間のこの月光も、またこの瞬間も、この自己自身も、同じように回帰せねばならぬ。存在の永遠の砂時計は、くりかえしくりかえし巻き戻される──それとともに塵の塵であるお前も同じく!」──これを耳にしたとき、君は地に身を投げ出し、歯ぎしりして、こう告げたデーモンに向かい「お前は神だ、おれは一度もこれ以上に神的なことを聞いたことがない!」と答えるだろうか。もしこの思想が君を圧倒したなら、それは現在あるがままの君自身を変化させ、おそらくは紛糾するであろう。何事をするにつけてもかならず「お前は、このことを、いま一度、いな無数度にわたって、欲するか?」という問いが、最大の重しとなって君の行為にのしかかるであろう!もしくは、この究極の永遠な裏書と確証とのほかにはもはや何ものをも欲しないためには、どれほど君は自己自身と人生を愛惜しなければならないだろうか?──(悦ばしき知識 第341番)』
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    > 『世界を、一定の力として、また一定数の力の中心として考えることが許されるとすれば──そしてあらゆるその他の考えはあくまで疑わしく、したがって役立ちえないとすれば──、このことから結論されるのは、世界は、その大々的なさいころ遊びをつづけながらも、算定しうる一定数の結合関係を通過しなければならないということである。無限の時間のうちではあらゆる可能な結合関係がいつかは達成されていたはずである。それのみではない、それらは無限回達成されていたはずである。しかも、あらゆる結語関係とその直後の回帰との間には総じてなお可能なその他すべての結合関係が経過したにちがいなく、これらの結合関係のいずれもが同一系列のうちで生ずる諸結合関係の全継起を条件づけているのであるから、このことで、絶対的に同一な諸系列の円環運動が証明されているはずである。すなわち、それは、すでに無限にしばしば反復された、また、無限にその戯れをたわむれる円環運動としての世界にほかならない。──こうした構想はただちに一つの機械論的構想ではない。なぜなら、もしそうであるとすれば、この構想が条件づけるのは、まったく同一の場合の無限の回帰ではなく、一つの終局状態となるからである。世界はそうした終局状態に達したことはかつてなかったという理由から、私たちは機械論を、不完全な、たんに暫定的にすぎない仮設とみなさざるをえないのである。(力への意志 第1066番)』
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    > 永劫回帰と運命愛は表裏一体です。
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    > デーモンからの啓示に「然り!なんと神聖なことだ。」と全肯定するには、何かの岐路で「無数度にわたって繰り返されるとしても同じ決断をするか?」に「然り!」と答えられるような生を全うしなければならないことと、常に今に生きる(而今)か、あるいは絶えざる自己超克が必須となる。
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    > また現時点の自分自身への最高形式の肯定とは、現在の自分を形成したこれまでの生もひっくるめて全肯定するということ。小さき我愛(自己愛)はその対極にある。
    > 永劫回帰を受け入れることは運命愛(自分の運命を愛する大いなる自己肯定)そのものであもあるというような教訓も含みます。

    永劫回帰と運命愛は表裏一体ということなのですね。
    運命愛というのは、白取さんの本には出てこなかった言葉なので知れてよかったです。

    > また現時点の自分自身への最高形式の肯定とは、現在の自分を形成したこれまでの生もひっくるめて全肯定するということ。小さき我愛(自己愛)はその対極にある。

    この部分にとても惹かれるというかそうでありたいものだ、と思いました。

    ニーチェ自身も病に苦しみましたが、その運命を全肯定し、常に今に生きて
    いたんですね。

    ニーチェ、やはりいいですね。
    勇気とともに固定観念に縛られず前向きに生きる大切さを教えてくれます。

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