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No11868 の記事


■11868 / )  Re[10]: 経典
□投稿者/ おくたがわ -(2021/04/14(Wed) 11:33:16)
    No11859に返信(pipitさんの記事)
    pipitさん おはようございます!

    『マールキャプッタ経』の紹介ありがとうございます。
    素晴らしいです!
    禅の「あるがまま」にも通じそうな。


    光明寺さんの訳で、
    『彼が〈色〉を見、また〈受〉に近づくにしても、
    それが滅び、積まれないように、そのように彼は念をもっておこなう。』

    最初自分がバカで「滅び積まれ-ない」と読んで意味が分からなかったのですが、
    それが消え去るように、それが積み上げられないように する
    ですね。
    ところで3人の方の英訳では、それぞれ
    ・He'll pull down the pile, not build it up.
    ・you wear away, you don’t heap up.
    ・it falls away and doesn't accumulate.
    最初の2つは、人の側の主体が強めに見えます。
    光明寺さんも、その全体を「そのように彼は念をもっておこなう。」と人を主体にくくっていますが…。

    なんでこんなことを書いているかと言うと。
    座禅で、様々な思いが湧いてきても、取り合わずそのまま放っておけと言う。
    打ち消そうとか、考えまい、とかもしない。勝手に湧いてきて勝手に消え去るのにまかせる。
    その思いを消そうとするのも逆に固執である。(結果的にかえって積み上げることにもなりかねない。)
    白雲自去来 
    雲は勝手にやってきて勝手に去っていく

    そんなことに引き付けて
    目が見た光景耳が聞いた音は、ほうっておけば消え去る、そのままにまかせる。集めて積み上げようとしない。
    という読み方を自分がしたので、そのあたりの訳が目に付いたのでしょう。

    これは自分自身の先入観にもとずく読み方であるかもしれません。最初に「あるがままにつながりそう」と書いたことも。

    しかし、それらの知覚を束ねる主体・アートマンがあるかないかというのが元の話だったので、関係はあるかな。

    「(そのように彼は)念をもっておこなう。」がどういうことなのか。どうすれば『それが滅び、積まれないように』なるのか。
    解釈は分かれるのかな?

    > 2021/04/14(Wed) 06:54:53 編集(投稿者)
    >
    > おくたがわさん、こんばんは♪
    >
    > ■No11852に返信(おくたがわさんの記事)
    >>https://www.youtube.com/watch?v=mYcnUX7kLc8
    >>馬場 紀寿「仏教が説く秩序の形成と崩壊」
    >>
    >>この動画で
    >>仏教が説く認識(十二処)として
    >>目 - 色
    >>耳 - 声
    >>などそれぞれの知覚器官がそれぞれの対象を認識しているだけであり、それらを統括するような主体(アートマン)は無い。それぞれの器官によるアンサンブルがあるだけだ。
    >>と言っています。
    >>そうすると、仏教では自由意志はないということでしょうか?<
    >
    > 自由意志の、【自由】についての定義が、仏教的にはややこしそうなので、
    > とりあえず置かせてもらって、
    > その前段階の十二処の箇所についてのことで書き込みさせていただきますね。
    > アンサンブルがあるだけという意見のもとになってるのかなと思うたくさんの経典の中の一つをご紹介しますね。(勘違いしてたらすみません)
    >
    > 『マールキャプッタ経(SN35-95)』です。
    > パーリ語の原文は、
    > https://www.accesstoinsight.org/tipitaka/sltp/SN_IV_utf8.html#pts.072
    > です。
    > いろいろな方による訳がインターネットで読めます。
    > (Thanissaro Bhikkhuさまの英訳)
    > https://www.accesstoinsight.org/tipitaka/sn/sn35/sn35.095.than.html
    > ========
    > (Maurice O'Connell Walsheさまの英訳)
    > https://www.accesstoinsight.org/tipitaka/sn/sn35/sn35.095.wlsh.html
    > ========
    > (莊春江さまの中国語訳)
    > https://suttacentral.net/sn35.95/zh/zhuang
    > ========
    > (光明寺住職さまによるサイト【光明寺経蔵】に日本語訳があります。著作権侵害になるといけないので、アドレス情報を貼るにとどめます。(^人^))
    > https://komyojikyozo.web.fc2.com/
    > 相応部>六処篇>六処相応>六品・の2番目「マールキャプッタ経(SN35-95)」
    > M&#257;lu&#7749;kyaputtasutta&#7747;
    > ========
    > Bhikkhu Sujato さまの英訳
    > https://suttacentral.net/sn35.95/en/sujato
    >
    >
    > 長くなるので、続きは、『純粋理性批判を読んでみる』トピに投稿しますね。
    > わたしが他掲示板に投稿した文章を再投稿しようかと思っています。
    >
    > どの角度から物事をみるか、とりあげるか、ということが難しいですが、
    > 仏教の『八正道』の一つ、正精進はwikiでは、パーリ経典からの訳として、
    >
    > 『比丘たちよ、正精進とは何か。
    >
    > 未発生の不善は、これが生じないよう、比丘らは関心を持って努力し精進することである。
    >
    > 発生した不善は、これを解消するよう、比丘らは関心を持って努力し精進することである。
    >
    > 未発生の善は、これが生じるよう、比丘らは関心を持って努力し精進することである。
    >
    > 発生し成された善は、これが拡大するよう、比丘たちが関心を持って努力し精進することである。
    >
    > 比丘たちよ、これを正精進と呼ぶ。』
    >
    > とあり、パーリ仏典では、つとめ励むこと、は、とても大切にされてると思っていますが、
    > 大乗仏教ではまたいろいろな教えで説かれてるのかもしれませんね。

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