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No11473 の記事


■11473 / )  Re[5]: リベットの実験について3
□投稿者/ パニチェ -(2021/03/20(Sat) 17:08:30)
    2021/04/17(Sat) 08:56:26 編集(投稿者)

    こんにちは、おくたがわさん。レスありがとうございます。

    No11416に返信(おくたがわさんの記事)

    >>リンク先の実験で疑問に思う点は二つあります。
    >>ひとつは中断する意思決定の準備電位は発生しているのかどうか、もし発生しているとするとそれは何秒前か?ということです。

    > その準備電位が発生していたら自由意志否定への反論にならないのではないでしょうか?
    > もちろん「拒否」の顕在意識があって後に準備電位があれば明確な反論になると思いますが、そのような決定的な観察結果があれば明記されているはずと思われ。
    > ボタン押す準備電位→顕在意識による意思→ボタン押し という行為決定のセットとは異なる仕組み・経路で「拒否」が割り込むということではないでしょうか。

    これは反論というより疑問です。
    もし赤シグナルを察知して咄嗟的にボタンを押すことを中断する動作に準備電位が生じていたとしたら、緑シグナル時にボタンを押そうとする際に発生する0.35秒前の準備電位よりも短時間(もっと素早い時間)で発生することになり(そうでないと中断できない)、そうなると緑シグナル時の準備電位と赤シグナルの準備電位の差は何か?という新たなる疑問が生じます。
    仮に赤シグナルの準備電位は反射的な動作に際して発生するものであるなら、これを自由意志による中断と見なすかどうかを論じる必要が生じる(赤シグナルによる中断に準備電位が発生しないなら、なおさら緑シグナルとの差異が明確になる)のではないか?という疑問です。

    >>二つ目は中断したのは自由意志によるものではなく、脊髄反射的なものではないか?ということです。つまり意思決定に際する準備電位を打ち消したのは自由意志ではなく(訓練によって習得した)反射ではないか?という疑問です。
    > 私も『赤のシグナルが現れたときには、ボタンを押すのを止めるように訓練された』という部分が引っかかりました。それは自由意志の証明になるのか…

    同意です。一つ目の疑問もこれを土台とした疑問であり、それを準備電位が発生する時差あるいは発生するかしないかを検証するべきではないか?と考えたわけです。

    >>上記の実験は自由意志による行為より反射の方が速度的に(ショートカット経路によって)上回るので、反射は自由意志による行為を抑え込めることができるということの証明であって、自由意志に関する検証にはならないのではないか?という疑問です。
    >>さらに言えば、突如現れた蛇を避けるために通常の認識経路ではなく、扁桃体経由のショートカットで反射的に飛び退くような動作を自由意志とするかどうか。言いかえれば何をもって自由意志とするか?という言葉の定義問題にも発展しそうな結果だと思います。

    > そもそもの、準備電位が顕在意識より先にあるから自由意志は幻想ではないか という問題について反論なり解決になっているかどうか私には分かりませんでした。

    無意識時に脳が反応して、それを後付けで自分の意志であるかのように考えていたら、自由意志があるという主張は説得力があまりないように思えます。
    要するに私たちは外部刺激という人形師とこれに反応する神経系(脳も含めた)に操られたマリオネットってことにもなります。

    > 無意識が提示してくる様々な行為の準備に対し、それを拒否するかそのまま実行するかを選べる別なシステムがある。それらの総合で実際の人の行いがきまる。という仕組みが示唆される気がするのですが、仮にそうだった場合にも、そのどの部分に自由意志があるかないか、という問題は難しいままのような気がしています。

    おくたがわさんは、例えば腱反射には自由意志が入り込む余地があると思いますか?
    なんか昔々に鮭場と議論(ディベート)した「信号機に意志はあるのか?」が思い出されます。^^

    > もしかしたら理解できず、トンチンカンを書いているかもしれません。

    全然トンチンカンだとは思いません。むしろ心地よい知的な刺激になるレスです。^^

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