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No10380 の記事


■10380 / )  Re[24]: Freddie Hubbard
□投稿者/ rest -(2021/01/06(Wed) 09:44:24)
    No10329に返信(restさんの記事)
    > 2021/01/05(Tue) 09:10:29 編集(投稿者)
    > 2021/01/03(Sun) 22:34:49 編集(投稿者)
    >
    > Crisis-Freddie Hubbard
    >
    >
    > https://www.youtube.com/watch?v=QTgNEz6BXA4
    >
    >
    > 牛若丸のように快刀乱麻を断つがごとく今年もがんばりましょう。謹賀新年。汗牛充棟の部屋のなかでいまだに未決着の時間論。少し触れてみたい。
    >  哲学者マクタガートの時間論。A系列の時間。B系列の時間。C系列の時間。B系列=A系列+C系列という具合に相互に関連しあっている。ここで「変化」というものを哲学的に理解するためにはA系列から理解する必要がある。変化とは何か。マクタガートによればB系列の時間がA系列の背後にあって未来・現在・過去と移動してくることを変化と呼んでいる。つまり未来・現在・過去は実在していてそれは決定論的時間を形成している。変化を移動と捉えているからだ。しかし哲学者の中島義道氏は異論を唱えている。その著書『時間を哲学する』(講談社pp94-95)「過去自体は普通の意味では(すなわち牛乳が冷蔵庫に保存されているようには)まったく保存されていない」と過去の実在性を否定している。
    >  マクタガートは過去は保存されていると考えている。
    > 変化について具体的に考えてみよう。水素4原子と酸素2原子が化学反応を起こして水2分子に変化したとする。現在は水2分子であり、水素4原子と酸素2原子は過去である。質量保存の法則から水2分子には水素4原子と酸素2原子が含まれている。つまり反応前の水素4原子と酸素2原子はもはや存在せず、水分子に移動したのである。もはや過去の水素4原子と酸素2原子の状態は実在しない。過去は現在に変化してもはやその実在性を失うことを示している。過去はどこにも実在しないのだ。
    >  そこでマクタガートのA系列の矛盾はA系列の背後にあるB系列の変化のない映像フイルムのような年表と未来・現在・過去という変化の矛盾から変化を否定し、変化を幻想と呼んだ。ここからマクタガートの決定論的時間が本格化する。
    >  それに対して過去実在論を否定し、ついでに未来実在論も否定した、カント主義者の中島氏や独我論の大森荘蔵氏は決定論を脱し、彼らの時間論は自由意志を確実に保証したといえるのではないか。

    追記。原因と結果という因果律に従ってすべてが必然的に動いていくというのが決定論だが、外界の自然界が因果性に従うというのがカントの自然因果性、それに対して原因という過去が実在しないので、実在しない過去に縛られる必要がないのではないかというのが自由因果性。因果に縛られない限り精神は自由なのだ。非決定論的自由の世界というのは精神世界のことだろう。
     過去実在論の否定は自由をもたらし、未来実在論の否定は選択的自由意志を保証する。ヒュームの因果性は恒常的連接が習慣によって作り出されたものだから主観的なものであると、とすると習慣的な因果性から抜け出せば自由になれるということだ。過去の非実在性の認識こそが自由になれる唯一の機会なのだと思う。 
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